(以下バージョン7.1までのネタバレがあります。)
そういえばジア・ガルネ討伐後に、守護天使バトラエルが傷ついたイルシームに回復呪文をかけたのか生命エネルギーを与えたのかはわかりませんが、
放った光が淡い青寄りの緑色をしているようでした。
守護天使バトラエルはシュタール鉱野の休憩所で、フーラズーラの姿でこう言います。
「では……そなたら ルティアナ神の子なのか!?
ええい それすらも感じ取れぬのか この身は!」
言いかえれば、バトラエルは守護天使の姿に戻れば、主人公にルティアナの子である何かを感じ取ることができるということです。
実際ジア・ガルネを倒し守護天使の姿を取り戻せたバトラエルは
バトラエル
「我が名は バトラエル。
この地の 守護天使なり。
ありがとう ルティアナ神の子 主人公。
そなたのおかげで 真の姿を 取りもどせた。」
とすぐに主人公を「ルティアナ神の子」と断定しています。
バトラエルは守護天使の姿に戻れたことで、主人公の中にあるルティアナを認識するための何かを感じ取ることができるようになり、これを根拠に「ルティアナ神の子」と改めて認めたようです。
この後守護天使マギエルも
「……いいぜ。言われなくても 感じるサ。
あれから ずいぶん 経ったもんなあ。
眷属だけでも 無事に帰って 良かったぜ。
我こそは ウォルドの守護天使 マギエル。
誓約の子ご一行様!
アンタらを 心から 歓迎しよう。」
と、ルティアナがいないことや、眷属=誓約の子が目の前にいることを、「感じるサ」と感じ取っています。
守護天使の創生のチカラで目覚めたグランゼニスの第一声も「ルティアナの子らよ 近くへ……」でした。
同じく7.1で、暁の使者コッケンは主人公に類まれなる波動を感じ取っていました。
6.4ではレクタリスや女神ルティアナは、主人公に会ってすぐに特別な創生のチカラに気付きました。
では、なぜ女神ゼネシアは、7.0で峠のほこらでの初対面の時に主人公に特別な創生のチカラや類まれなる波動を感じ取ることができなかったのでしょうか。
「だれ……? そこにいるのは……。」の声で始まり、
姿を見せた女神ゼネシアは首を左右にふりながら主人公とポルテの姿を視覚で確認してから
「あなたがたは…… ゼニアスの住人では ありませんね?」としか言わず、
ルティアナの子であることをふたりから感じ取ったという発言が出て来なかったのです。
特別な創生のチカラを感じ取ったなら、すぐに異世界であるアストルティアのことに気付きそうなものです。
本当に気付けなかったのか。それともその後の〝ルティアナが死んだことを知らなかった〟〝アストルティアのことは知らない〟という話を偽装するために、主人公の特別なチカラに気付いていながらも知らないふりを通しているのか。
創造神グランゼニスが消えた直後のセリフ「ふたつの世界を苦しめた 創失の呪いは ……完全に 消え去りました……。」も何を根拠に言っているのかわかりませんし、
7.1ラストでパドレア邸前の花に創失の黒い影のようなものがかぶる描写がありました。
7.0でもゼネシアを独りにすると直後に創失が起こることがたびたびありました。
クロなのか、誤読誘導(シロ・グレー)なのか。
誓約の園にいるプクフルは、主人公の種族がプクリポの場合に特別な言葉を笑顔でしゃべるのですが、
「うふふっ うれしいな……。
キミの姿は ボクそっくりだ!
ルティアナは 約束を守ってくれたんだね。」
これに続けて、
「はじめまして! ボクは プクフル。
キミたちの世界が生まれる ずっとずっと昔から
ここ 誓約の園で 暮らしているんだよ。」
と言います。プクフルは主人公の内なるチカラではなくプクリポという外見から、ルティアナと主人公の関連づけをしているようで、
「キミたちの世界」と、異世界の存在をなぜか既に認識できているようなのです。
プクリポをアストルティアでルティアナが創ったことと関係はあるのでしょうか。
プクフルが何者かはまだわかりませんが、ゼニアスには異世界の存在を主人公たちから説明されなくても、異世界が存在していると自力でわかることができる者がいるのです。
女神ゼネシアの場合は「あなたがたは…… ゼニアスの住人では ありませんね?」のセリフの後に、
ポルテが「あたしたち アストルティアという世界から(中略)この世界に来ました」と情報を伝えます。
ここは目くらましなのか、誤読誘導なのか。
なお、三柱の神々の像が立っている土地の縁石に、仕込まれた絵が描かれています。
絵の描き手は、ドラクエ9で神の国だった誓約の園にまで描画ができるテクノロジーを持っているのでしょうか。
おわり