(以下バージョン7.3までのネタバレがあります。)
バージョン7.3の最後。果ての大地ゼニアスの誓約の園で女神ゼネシアは、アストルティアのグランゼニス神を石化し、その場を去ってしまいました。
ゼネシアの犯行の動機や目的はまだわかりません。
ゼネシアについて、ここまでの彼女の動きから推論できることは残っていないか、考えてみたいと思います。
グランゼニスの試練場にある「神話時代の終焉 第三章 ー勇者の誕生ー」にこういう記述があります。
「先の戦いで 私 ファルシオンも消耗した。
成長した 双子の勇者と ゴダの戦いへ
加勢することは かなわないだろう。
せめて グランゼニス宮の 巫女たちには
我が意を伝えてから 眠りにつくことにしよう。
双子の勇者は 本来 ひとつの存在。
等しく いつくしみ 育てるように……と。」
ところが、巫女クラメはバージョン6.2で勇者レオーネを勇者アシュレイから引き離します。
クラメは巫女ダフィアに「大魔王討伐後 御しやすい(ダフィアが操りやすい)者を生かし そうでない者は……わかるな?」と、一方の勇者を石化させることを指示し、ダフィアはこれに同意していました。
ファルシオンが巫女たちに伝えたはずの、勇者を「等しくいつくしみ育てる」という指示とは真逆の行動を、巫女たちがとっていたことがわかります。
また、勇者レオーネは、巫女クラメが用意した石化の呪いが発動する札が仕込まれたお守りによって数千年間石化し続けることになります。
女神ゼネシアの石化の能力と、アストルティアの神話時代末期の巫女たちが持っていた石化の呪いが込められたお守り。
双方に関係はあるのかないのか、現時点ではわかりません。
ここからは憶測が続きますが、もしゼネシアが巫女たちを利用し石化の呪いの札を用意する手助けをしていたとしたら、
巫女たちがレオーネを石化したのは根本的にはゼネシアの犯行ということになります。
この場合、バージョン7.0・7.1で主人公らに説明していた
〝アストルティアのことは知らない〟
〝人間の神グランゼニスのことは知らない〟
というゼネシアの主張は嘘だった可能性は高くなりそうですし、
大樹の鳥籠に閉じ込められていたゼネシアはどのようにアストルティアとコンタクトを取っていたのか、なぜ勇者の一方を石化する犯行を計画したのか考える必要が出てくると思います。
ゼネシアと巫女たちに接点がない可能性もあり、この場合は巫女たち自身による犯行になりますが、
しかしこちらの可能性の場合、数千年間も勇者を石化し続ける強力な呪いが込められたお守りを、巫女たちだけで用意できたのか疑問は残ってしまいます。
日誌「3500年前の神聖ゼドラ王国の謎(3)」でこの場所の画像を使っていたのですが、
レオーネの心域の、剣を構えた大人のレオーネ像の目の前にボードのような床があり、
ここに〝仕込まれた絵〟が描かれています。
もしスマートフォンやタブレット端末で見る場合はバックライトを全開にすれば、首飾りのようなものを身に付けた女性と、その上に魔物のような何かが描かれているのが見えるはずです。
この絵は、魔物に操られているダフィアという可能性はあるのかどうか。しかしこれも憶測に過ぎないです。
なぜなら、この仕込まれた絵は誰が何の目的でここに描画しているのかも、そもそもこの女性が誰を指しているのかも、わからないからです。
ただ、神の意である神託を人々に伝える巫女たちが、神に近しいファルシオンからの指示とは真逆の行動を取り、
その被害者であるレオーネの心域に首飾りのようなものを下げた女性と魔物のような何かがセットで描画され、レオーネ像がその方向に剣を構えている、といういわくありげな描写があるのは確かです。
結界にはまっていた少年レオーネの剣は、主人公が結界を解くことで地に落ちるのですが、この剣は女性には刺さらずに、魔物のような何かに刺さります。
こうした剣の落下地点に意味があるのかどうかも現時点ではわかりません。
なお、「ダフィア」を訛らせると「デフェル」になるのですが、ダフィアとデフェル荒野の関係の有無は現時点ではわかりません。
デフェル荒野の遺跡には八芒星(正方形をふたつ重ね合わせたような形)が描かれていますが、
ドラクエ9の天使界で女神セレシアの化身である世界樹の根を受ける、水の入った大きな器のようなものが置かれていましたが、八芒星の形をしていました。
双方の関係の有無や八芒星が何を表しているかはわかりません。
女神ゼネシアの謎(7)へ続きます。