(以下バージョン7.3までのネタバレがあります。)
バージョン7.0からの女神ゼネシアの言動などで大なり小なり不審に思われていたものを挙げてみます。
・創造神グランゼニスが不意に目覚めると、女神ゼネシアは驚きの表情を見せ、直後にまゆを釣り上げ不快そうな表情に変わった件(バージョン7.0)
驚きの表情にとどまらず、水平だったまゆに傾斜がつき不快そうな表情に変わります。
そしてしばらく後ろ姿になり表情はうかがえず、このあと困ったような表情で「お父様!(中略)ゼネシアは目覚めました!」と父に訴えます。
なぜここでゼネシアは不快そうな表情を見せ、しばらくしてから困ったような表情に変えたんでしょうか。
憶測の一例ですがたとえば、創造神グランゼニスが目覚めてしまったことがあまりに想定外でまず驚き、しかし父の目覚めはゼネシアにとって何かしら不快であり、
しかし目の前にいる主人公・ポルテ・メレアーデやグランゼニスに、彼への不快感を悟られてはまずく、
カメラが後ろ姿を映している間に表情の作り方や父への対応方法、主人公たちへの自身の演技の見せ方を短時間で考え、父への負の感情を押し殺して気持ちを切り替えたなどの可能性はあるでしょうか。
それでも、父の目覚めに不快感を示した後に、今度は父の目覚めから「希望は……残されていたのですね」と、「希望」という言葉を口にするのは、心情の一貫性に乏しいと思います。
それと、ここでの不快そうな表情と、バージョン7.3のグランゼニス神の石化行為に、ゼネシアの気持ちや判断の一貫性はあったのでしょうか。
・主人公が持つ特別な創生のチカラについて、女神ゼネシアから言及がない件(バージョン7.0)
バージョン6.4ではルティアナとレクタリスが主人公の特別な創生のチカラに即座に気付き、7.1ではバトラエルは主人公にルティアナ神の子である何かを認識し、コッケンは類まれなる波動を主人公から感じ取り、マギエルは主人公らをルティアナの眷属(誓約の子)であると感じ取るなど、主人公が特別な存在であることを各自が認識していたのに対し、
ゼネシアは主人公を「創失の前にはラキすらこの有様。人たる身に太刀打ちできるはずもない」とただの人呼ばわりし、大樹の鳥籠から解き放たれて以降もバージョン7.3終了まで主人公の特別な創生のチカラに言及することはありませんでした。
鳥籠で体が封じられた状態だから女神の力が十分発揮し切れず気付けなかったのか、それとも気付いていながらも気付いていないふりをして人のいい主人公を泳がせ続けていたんでしょうか。
拾遺譚ではラキは転送装置から出てきたばかりの主人公たちから「ちいねえさまのにおいがする」とルティアナの痕跡に気付けていました。
・ジア・クトがアストルティアに創失の呪いをもたらし、また創造神グランゼニスがルティアナのゼニアス帰還時に創失の呪いが消えていない場合彼の身ごと断ち切るよう命じていた、と女神ゼネシアが説明した件(バージョン7.0)
いずれも真偽を判断する材料に乏しく何が正しいのかわからないです。
ただし、前者に関してはジア・ルーベ・ゲノスがバージョン6.5の最後で「神の座に至れば ジア・クトに降りかかりし 厄災の真相に 手が届くのではないか!?」と創失の真相をまだ把握していないことをほのめかしていました。
真相不明の創失の呪いをジア・クトがアストルティアまでもたらすというのは確かに不自然です。
7.0終盤にゼニスの封宮から脱出する寸前に、ひとつだけ創失で消えずに残っていた燭台にゼネシアが目をやると燭台は消えてしまいましたが、ゼネシアに創失を操る能力はあるのかどうか。
そして7.1終盤で創造神グランゼニスが消滅する直前にこの燭台が復活しますが、父が創生で復活させたのか、それともよこしまな気持ちを父に見抜かれていたゼネシアがつい復活させてしまったのか。
一方で、ジア・クトが創失の真相に実は到達していて、ジア・ルーベ・ゲノスが嘘をついたという可能性も残っていると思います。
・妹である女神ルティアナを「か弱き妹」と表現した件(バージョン7.0)
バージョン7.0時点では、神話時代に女神ルティアナが神気を込めた矢で魔界から出征してきた邪神たちを次々と倒し、この後ジャゴヌバと数千年間互角の戦いを続けた歴史をバージョン5.4のストーリーで知っていたことから、「か弱き妹」とゼネシアが言うのに強い違和感を覚えましたが、
バージョン7.1以降での若かりし頃のあどけなさが残るルティアナの表情や、誓約の園にあるルティアナの部屋のるすばんメッセージに残っていた将来への不安感の吐露から、確かにルティアナのか弱さは感じられました。
女神ゼネシアの謎(9)へ続きます。