(以下バージョン7.3までのネタバレがあります。)
(8)に引き続いて女神ゼネシアの言動などで大なり小なり不審に思われていたものをまとめてみます。
・神獣ゼナベスティアを創った件(クエスト794「ゆりかごの語り部」)
まだ幼かったゼネシアが、ゼニアスを守るため、地上の人々の争いを止めるために考えついたのが、神獣ゼナベスティアの創生でした。
まめちしきに「主(ゼネシア)が望むなら国ひとつ滅ぼすこともいとわぬ忠実な神獣」と物騒な内容が書かれていますが、
幼きゼネシアいわく「他に 恐れるものなき時 人は傲慢になり つまらぬ いさかいを 起こす。我が 神獣 比類なき ゼナベスティアが ゼニアスの脅威となろう。人間たちに いがみあいを やめさせ 団結をうながすために。」と。
しかし創造神グランゼニスは「神がもたらす脅威は 人の子を恐怖で縛り(中略)考えることを やめさせる」とゼネシアに伝え、
その結果ゼナベスティアは人々を襲うことはなかった、とプクフルは説明してくれます。
人々の脅威となる神獣を創った幼少期のゼネシアと、バージョン7.3でグランゼニス神を石化した大人のゼネシアに、性格や判断能力などでの一貫性はあるのかどうか。
・タロットカードの絵柄に女神ゼネシアが似ている件
日誌「タロットカードとバージョン7.0」で書いたんですが、ウェイト版タロットの絵柄に、バージョン7の登場キャラがよく似ているみたいです。
花柄の服をまとい新天地を白い犬のような動物と旅するようにも取れる「愚者」のイラストは、ポルテとラキにそっくりです。
白いユリが描かれ、男性が赤いマントを羽織り右手に杖を持ち、背中に8の字の蛇または竜の絵柄というと、「魔術師」のタロットの絵柄の主要な構成要素ですが、
7.0のメネト村で少年トープスは眠るティセに白いユリを捧げ、アスバルは上記の衣装をまとっていました。
「女帝」のタロットの女性は、ゆったりとしたローブをまとい、冠をかぶり、権威を象徴する王笏を持ち、バージョン7.1終了以降のゼネシアの姿にそっくりです。
女性の周囲には水流や草木が描かれていますが、ウォルドの聖簾やウォルド地方の自然が思い浮かびますし、バージョン7のパッケージイラストがまさにこんな感じです。
偶然にしてはあまりに一致し過ぎていて、なぜウェイト版タロットのイラストを即座に思い起こさせるくらいにバージョン7のキャラとかぶった描き方がなされているのか。理由はわかりません。
・バージョン7.1最後の「ふたつの世界を苦しめた 創失の呪いは ……完全に 消え去りました……。」という女神ゼネシアのセリフの件(バージョン7.1)
このセリフをしゃべる直前に、創造神グランゼニスがまるで遺言のように「……我が娘 ゼネシアよ こたび…こそ ゼニアスを…守れ……」と最期の言葉をつぶやき消え去ります。
そして上記のセリフをゼネシアがしゃべる際、カメラはゼネシアの後ろ姿を映していて表情がうかがえません。
この後7.1の最後の最後でパドレア邸前に咲いている花が創失によって消えてしまいました。
7.2では執行者ガンガブラが特定の対象(エステラ)を狙って創失させることができ、7.3でも魔王アスバルが執行者ジブアジブによって創失させられました。
7.1最後のゼネシアの〝創失の呪い完全消滅宣言〟は早々と崩れることになりますが、ゼネシアは嘘をついたのか、それとも執行者のことを知らなかったのか、あるいは執行者やその主とのつながりは既にあったのか。ゼネシアが大樹の鳥籠で眠らされる直前の創造神グランゼニスとの親子関係はどのようなものだったのか。
いずれ答えは出てくるにしても、ゼネシアの人物像を追う上で今後ここのセリフは推論に使える可能性は残っていると思います。
・女神ゼネシアの衣装の部品が別の場面で既視感がある件
次の日誌「女神ゼネシアの謎(10)」で書いてみます。
女神ゼネシアの謎(10)へ続きます。