(以下バージョン7.4までのネタバレがあります。)
日誌(27)で「水」、日誌(28)(29)で「風」について推論しましたが、次は「土」についても考えてみたいと思います。
バージョン7.4で冒険したキューロピアで、現実世界の「土星」に似た惑星がマキュリ集落やキュロン丘陵から見られました。
はたしてこの星は、キューロピアのキュロン人に何か影響は及ぼしているのかどうか。
影響があるとしたらどんな働きか。
なぜこうした疑問が浮かんだかというと、現実世界の占星術や錬金術では、星と人とは照応関係にあり、星について調べることで、星が人に及ぼす影響や、人の将来のことについて知り得るとされるからです。
そして、こうした星と人との照応関係の具体例は、既にこのゲームでも出てきていました。
今から13年ほど前に期間限定で配信された神話篇の予兆クエスト「終を告げる姫」で、星詠みのサテラは主人公にこう話していました。
星詠みのサテラ(神話篇予兆クエスト)
「星々は 歌いました……じきに 光が現れると。
あなたを お待ちしておりました。
……主人公さま。」
「先の晩 星々は私に
光の河の異変を しらせてきました。」
「あら……?
星たちの ざわめきが……。」
「……主人公さま。
星々の語る未来を 世告げいたします。」
星々には意思があり、アストルティアの未来のことを知っていて、
その情報を星詠みのサテラが受け取り、予知的に主人公に話してくれました。
このゲームでは星を観測して予知ができる能力を一部の人が有するという世界観があるようですが、
現実世界では星が持つ特定の性質を人に発揮させることもあるそうです。
占星術は現代で用いられている主流は「西洋占星術」でその源流は古代ギリシアにあり、
さらにさかのぼると古代メソポタミアだそうです。
そして、古代ギリシアでも古代メソポタミアでも観測された星は神々と結びつけて占いに用いられ、
そのため星々の性質や能力は古代の神々のそれらと似たものになる場合も少なからずあったそうです。
例えば、古代ギリシアの神クロノス、その後伝播した古代ローマではその名前がサトゥルヌスに変わってそれぞれ土星と結びつきます。
「サターン」という名前自体は「サトゥルヌス」から来ているそうですが、
土星の性質や能力はむしろクロノス神から来ているものが多いそうで、
「時」「制限」などといったものです。
「時」はキューロピア・世界球根・キュロン人・時渡りなどと関わっている可能性はあるでしょうし、
「制限」は、キュロン人が行う時渡りを世界球根が制限していましたが、ここに土星は作用していたのかどうか。
意味のある偶然の一致(共時性)について(31)へ続きます。