(以下HD-2D版ドラクエ1&2とバージョン7.5までのネタバレがあります。)
以下、HD-2D版ドラクエ1、ドラクエ2の順に、気になった点でなおかつ双方に因果関係があるか疑問が生じたことを書いてみます。
ドラクエ1で妖精の隠れ里にたどり着くと、木造の小屋がふたつあり、
一方の小屋の中に大きな魔法陣が置かれています。
また、ふたつの小屋の中には蒸留器、天秤、薬研(やげん。素材をすりつぶす器具)、フラスコ、試験管が置かれていて、
恐らく天秤で素材を計量し、薬研などで加工してから、魔法陣へその素材を乗せ、錬金術の素養のある妖精がその魔力で錬金を施しているようでした。
ドラクエ1の勇者が里の外から集めてきた素材は、妖精の魔法陣を用いた錬金術で変成され、5つの紋章が作成されます。
ここにある器具は、ドラクエ10のゼニアスのはじまりの地のテントの中でも同じく揃っています。
兄弟姉妹の研究室やドラクエ9のガナン帝国城地下にある研究室にも薬研を除いた器具がひと通り揃っています。
ドラクエ1で主人公が見ることができる妖精の錬金術は魔法陣によるものだけでしたが、
ふたつの小屋には複数の蒸留器が置かれていることから、ドラクエ10でも出てくる〝蒸留器による錬金術〟もアレフガルドの世界に存在していることになります。
ドラクエ1&2では錬金釜による釜錬金は出てきませんでした。
ドラクエ10の釜錬金では熱だけではなく魔力も関与していました。
王都キィンベルのゼフの店(錬金術師リンカの家)にある『初等錬金術概論』によると、最終工程の「変質」において、
「錬金術師が 錬金釜に 少量の魔力を込めることで 物質は ついに 新たなる存在へと変じる」
と書かれていて、ドラクエ1の妖精族による魔法陣での錬金術と「魔力」という共通点があります。
HD-2D版ドラクエ1&2について(2)へ続きます。