ふれでりかの冒険日誌

目覚めると、私は冷たく硬い椅子に縛り付けられていた。周囲を見渡すと、他の者たちも鎖で繋がれ、恐怖に歪んだ表情を浮かべていた。ここがどこなのか、誰もが知らない。ただ一つ確かなのは、この薄暗く、死の静寂が支配する古びた屋敷が、何か不穏な気配を孕んでいるということだった。

ポケットの中で何かがざわめく。手を滑り込ませると、そこには一枚の招待状が。しわくちゃになった紙片は、まるで過去の記憶のように、ぼんやりとした存在感を放っていた。いつ、どのようにしてこの場所に紛れ込んだのか、思い出すことはできない。手探りで懐中電灯を掴み、その光を招待状に当てると、そこには深夜の宴を告げる、不吉な文字が浮かび上がった。

「一つ、あなたは最も優雅な装いを纏い、この夜の舞台に相応しい姿で現れること。」

「二つ、宴が始まるや否や、白きチャットでの交流は厳に禁じられます。そして、宴の途中で紅と白の部屋に分かれることになりますが、あなたがどちらの色を選ぶかは、決して口外してはなりません。」

そして、心臓を凍らせるような警告が続く。

「三つ、香水の使用を禁じます。あなたがこの夜の主役、すなわち獲物となる可能性があります。余計な香りは、狩人たちの舌を惑わせ、あなたの価値を著しく損なうでしょう。我々は、純粋なる味わい、あなたの本質を求めているのですから。」

突然、正面の壁に取り付けられた古いテレビがチカチカと点滅し始め、その影から仮面をつけた不気味な人影が現れた。彼の声は冷たく、機械的で、まるで死者の囁きのようだった。「おはようございます、皆さん。突然ですが、今日は特別なゲームを始めましょう。この屋敷からの脱出を賭けた、死と隣り合わせのクイズです。皆さんが無事に生き延びることを、私は楽しみにしていますよ…ホッホッホ…」 この屋敷は、不吉な影が這い回る忌まわしい場所だ。私たちは、選ばれし者として、この呪われた夜に集められた。主催者と名乗るその人物は、死を予感させる低い声で語り始める。今宵、血塗られたゲームが開幕する。7つの恐怖の問題が、2つの選択肢と共に、震える心臓に一人ひとりに囁かれる。10秒の猶予。それだけが、紅の地獄か、白の無間かを選ぶための時間だ。インターネットや辞書などの禁断の知識は厳禁。それは、裏切り者の烙印を押される行為だ。この死のゲームに勝利する者だけが、光明を手に入れることができる。しかし、敗者には、絶望の闇が永遠にその魂を呑み込む…。

★運命のゲームの掟★

①命の糸はもろい: 参加者には命の糸として4つのポイントが割り当てられる。この屋敷の謎を解き明かすごとに、答えが誤っていた場合、命の糸は一つずつ断ち切られるのだ。残された命の糸は椅子の形で示される。赤い椅子は命がまだ四つ残っていることを意味し、青い椅子は三つ、学園の椅子は二つ、そして小さい椅子は最後の一つを示す。

②生き残りの褒美: 恐怖の屋敷を最後まで生き抜き、命の糸を一本も失わずにいた者には、後日、ささやかながらも価値ある賞品が贈られる。命の糸が一本でも残っていれば、その者は屋敷からの脱出に成功したということになる。

③絶望の終わり: だが、命の糸が全て断たれてしまった場合、その者は檻の中へ移され、永遠の囚人となるのだ。問題を解いている最中であっても、それ以降の挑戦からは除外される。そして、屋敷の名高いシェフが、その者を最高の料理へと変えてしまう。恐怖と共に、その時を待ち望むがいい。 夜が更けてゆくにつれ、血の匂いが漂う祭典の幕が静かに、しかし確実に開かれていった。運命の夜、我々はデスゲームの開催を宣言し、参加者たちは恐怖と狂気の渦中で、自らの肉体と精神を賭けて戦うことになる。このゲームに勝者は存在せず、唯一確かなのは、夜明けと共に多くの魂が無慈悲な闇に呑み込まれ、永遠の忘却へと落ちていく運命にあるということだ。その時、屋敷は生きた悪夢と化し、参加者たちの悲鳴が壁にこだまする。血の滴る壁画が、彼らの運命を嘲笑うかのように、暗闇の中でゆっくりと動き出す。
★日時・場所・条件★
日時：6月7日21時～
場所：チームアジト2番地　夜宴館
参加条件：しあわせのかたちメンバーであること