どうも、最近金策が疎かになりつつあるラピートです(;´∀`)
年末のVer3.2に向けて、ある程度蓄えておきたいんですけどね。
さて、提案広場に出ては消えているテーマで、「1鯖グレンでボッタクリの募集を掛けてる奴を何とか出来ないか?」というものがあります。
具体的な募集内容や募集主の名前をここで明記する事は控えますが、提案者の問題意識には私もよく共感するところであり、何とか力になりたいとも思います。
しかし、いざ規制しようとなると、これが結構難しいんですね。
というのも、ボッタクリを取り締まるルールを制定しようとなると、どのような行為を「ボッタクリ」とするか決めなくてはならなくなるからです。
一般に、近現代の民主主義国家においては、「罪刑法定主義」という原則が適用されています。
Wikipediaからその定義を引用すると、「ある行為を犯罪として処罰するためには、立法府が制定する法令において、犯罪とされる行為の内容及びそれに対して科される刑罰を予め、明確に規定しておかなければならない」というものです。
この原則がアストルティアにも適用されるものと仮定すると、ボッタクリを取り締まる為には、以下のルールを改定する必要があります。
ドラゴンクエストX 利用規約
http://support.jp.square-enix.com/rule.php?id=2620&la=0&tag=users&_ga=1.244189573.1086391910.1395154337
ルールとマナー - 禁止行為
http://hiroba.dqx.jp/sc/public/playguide/guide_7_2
ここで「ボッタクリ」を明確に定義して、初めて「ボッタクリ」が規約違反となり、アカウント永久停止などのペナルティを科す事ができます。
では、実際に「ボッタクリ」を定義しようとなると、以下の問題がでてきます。
(1)相場からどの程度乖離していたら「ボッタクリ」とするのか?
(2)基準となる「相場」は誰がどのように決定するのか?
(3)附加条件による相場からの乖離は許容されるのか?
(4)逆方向への乖離(ダンピング)も規制するのか?
こうした諸問題をクリアし、誰がどう見ても「ボッタクリ」と判定できる基準を定めて、初めて「ボッタクリ」が罪刑法定主義に組み込まれるのです。
RMTや詐欺行為と違って、「単に相場から乖離しているだけでしかない」以上、誰もが納得の行くルールを作るのは難しいでしょうね。
因みに、オフラインの世界で言うボッタクリは、詐欺スレスレのグレーゾーンを突く行為です。
その為、実在のボッタクリ防止条例では、こんな感じで定義されています。
○性風俗営業等に係る不当な勧誘、料金の取立て等及び性関連禁止営業への場所の提供の規制に関する条例(平成12年東京都条例第196号)
http://www.reiki.metro.tokyo.jp/reiki_honbun/ag10122191.html
まぁ、実務経験者じゃなければ読んでもチンプンカンプンですね(;´Д`)