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さくら

ミヒコ

[ミヒコ]

キャラID
: XA987-371
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: バトルマスター
レベル
: 133

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ミヒコの冒険日誌

2023-03-07 11:32:36.0 2023-03-08 19:01:46.0テーマ:その他

【閲覧注意】SとMの物語(後編)【時間泥棒日誌】

世界とは突然終わるものだ。
明日終わるね、とは予告してくれない。


1日も欠かさず顔を見せていたSが何も告げずにインして来なくなったのだ。

初日は、あれ?どうしたんだろう?と思った。

2日目は、イン出来ないなら一言いってくれればいいのにと少しムッとした。

3日目には不安になった。何か、あったのかな…。

それ以降は、怒ったり、不安になったり、泣いたりの繰り返し。


Sが居なくなっても、チームの時間は日々恙無く流れた。
1日を終えた私はドサっとベッドに横たわる。


今日も、S 来なかったな。
そう考えて目を瞑る。

僕が…僕が至らなかったから、捨てられちゃったのかな。
そうだよね、ゲームだもん。
たかが、ゲームだもんね。
仕方ないよね。
それにしたってさ、あんなに一緒に居たんだからさ…サヨナラくらい言って行けよな。

いつもそこまで考えると涙が零れた。

どこでどうしてるんだよ。

僕は毎晩泣きながら眠った。


1ヶ月も経つと僕は泣かなくなっていた。
でも心の奥に、色や音のない部屋が出来てしまったような感覚で。
僕自身もあまりその部屋を覗かないように無意識に目を逸らしていたと思う。

チームは多少のゴタつきはあっても問題なく続いていた。
ちょっとしたすれ違いのリスニングというのは大切だ。
その日もチムメンの何気無いモヤモヤ話にウンウンと相槌を打っていると、誰かが言った。

「Sさんインしてきたよ!ミヒさん!」


ウソ………。ほんとだ…。

ずっと暗かったSの名前が光っていた。

早く会って話したい、そうずっと願っていた筈なのに、、
キーボードの上で震える指が彷徨い、言葉が出て来ない。

慌て過ぎて、この1ヶ月何度も反芻した
「Sがもしインしてきたら掛ける言葉」は全て何処かに吹っ飛んでしまっていた。


正直、開口一番何を言ったのか覚えていない。
Sが居る街に飛んで行き、姿を見た瞬間泣き出して何かを喚いた。


「ごめんね」
Sも泣いていた。

交通事故だったそうだ。
信号待ちしていたSの車にノーブレーキの車が突っ込んだ。
Sの車は大破、S自身も大怪我で数日間は意識が無く生死の境をさ迷っていたらしい。
その際携帯もお釈迦で何処とも連絡が取れなかった、とSは話してくれた。

僕が怒ったり泣いたりしている間、Sは生きるか死ぬかだったんだね。
そうだったんだね。
ごめんね。
そう思いながらも僕は勝手な事を叫んでいた。

僕に連絡無く居なくなるなんて、絶対許さないからっ!
携帯が無かったですって!?
狼煙でも、夢枕に立ってでも、何か言いに来てよっっ!
僕がどれだけ泣いたと思ってるんだ!
僕が、どれだけ、君を想って…
良かった…本当に…良かった…
君が、生きていてくれて
良かった…

僕はSの足元に蹲って泣いた。

「夢枕って、私死んじゃってるよ?ミヒ様w」

僕は無茶苦茶を言って困らせてやりたかったけど。
大泣きする僕を見つめてSは穏やかに微笑んでいた。

その後Sは引退した。
片腕になってしまってコーヒーの蓋を開けるのも大変なんだよね(笑)、と最後まで笑って去っていった。


S。ありがとう。
ちゃんと、最後をくれて、ありがとう。

さよなら、僕の大切な人。
文を書くと何故か「僕」になっちゃうんですよね。
お気になさらずー(汗)
|)彡 サッ
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