
幼年期。
母ちゃん!これ買って!
母「ザンクローネ様変身セット?たかっ!無理無理、それにアンタじゃまだ着れないでしょ。諦めてザンクローネ様チップス(シール付)で我慢しな!」
買って買ってぇ!
母「無理!ほら帰るよ!将来稼げる用になったら自分で買いなさい」
はぁい…

修行だ!ザンクローネ様みたいになるぜ!
スライム「暴力反対!」
倒さないと経験値貰えないじゃん。
スライム「素振りとかしたらいいじゃん」
それレベル上がる?
スライム「無理かな」
じゃあボコるわ。
スライム「お助けを…」
母「こらっ!ものほしざお持っていって何してるんだい!洗濯物を干せないだろ!」
ゴメンよ母ちゃん。
母「ん?スライム?なんだい飼いたいのかい?きちんと世話するんだよ」
え?…あぁうん。
スライム「あ、あぁ。そうだ…な?」
お前名前は?
スライム「ねえよそんなの」
ならゲロタロウとかでいいか?
スライム「嫌に決まってるだろ!」
なら排水溝のヌメリから取ってヌメリオン。
ヌメリオン「汚いな、嫌に決まっ…名前ヌメリオンになっとる!」
決まりだな。
ヌメリオン「嫌だ!レモンハルトとかスラリンとかあるだろうが!」
母「ワガママ言うんじゃないよ!ほら早く帰って洗濯物干しな!」
はい…
ヌメリオン「はい…俺も?」

青年期
今日もニワトリの世話か。
ヌメリオン「逃がすなよ!また朝飯減らされるのは勘弁だぞ!」
お前の朝飯どうせ角砂糖3個やん。
ヌメリオン「2個じゃ足りないんだよ!早く終わらせて朝飯食わせろ」
母「まだやってるのかい!早く来ないと冷めちまうよ!」
へぇい!行くぞヌメリオン。
ヌメリオン「ほい~」

今日も修行お願シャス!
ヤーン「ハイハイ、でもお前ザンクローネ様に憧れてなかったか?両手剣知らねえよ?あと両手棍も俺使わねえからわかんねえよ」
だってウチみたいなクソ田舎にたまたま来てくれたのがヤーン師匠だけだし。つうか武闘家なのに両手棍使わないの?
ヤーン「槍が強いんだってよ。まぁ好きな武器使えば良いんじゃね?とりま走り込みと筋トレでもしとけ。それに俺今日帰るし」
そんな!俺の冒険者への道はどうなるの?
ヤーン「知らんわ、とりま走り込みと筋トレ。頑張れよ」
師匠行ってもうた。
ヌメリオン「おーい、母ちゃん呼んでるぞ」
あいよ。
母「大事な話がある。ここに貯金した大金がある」
おお!
母「これを持って世界中を旅して」
うんうん。
母「気楽に生活するからアンタにこの家やるよ」
…へ?そこはその大金を俺にくれて、冒険者になってきな、って感じでは?
母「やだよ。これから母ちゃんは自由を謳歌するんだよ。あとは頑張りな」
そんな!
母「そうそう、このよくわからない石やるよ。ルウラストーンって言うらしいが、母ちゃん使い道わかんねえし、アンタにやるよ。じゃあね」
…え~。どうしよ。
ヌメリオン「その石はルーラストーン。説明はいらんな、知っとるやろ」
うん。待てよ。これと自宅の看板にある石同じじゃね?冒険に出てそこでルーラストーンを登録。
帰って寝るで冒険者になれるんじゃね?
ヌメリオン「だな!」
そうと決まれば旅支度だ!
一切れのパン。ナイフ、ランプカバンに詰め込んで~。
ヌメリオン「ラピュタかよ」
よし!じゃあ行くか!
ヌメリオン「おうよ!」
…お前来るの?
ヌメリオン「舐めるなよ、俺は転生15回レベル50の猛者だぜ!」
俺より強くね?ずるくね?
ヌメリオン「まぁ攻撃、回復、補助任せとけ」
あぁ、任せた。じゃあ旅立つか。
な感じで旅立ってメインストーリーしてる事にしよう。
昨日はフレンド様にメタルペア招待券奢って貰って武闘家90超えた。
エルドナとドルワームのストーリーでボコられまくったが、これでもうそうそうやられんだろ。
さぁ仕事しますか。