※未読の方は、お時間があれば二つ前の募集準備編からご覧頂ければ幸いです。
さて、無事に6人目のメンバーちゃみさんを迎えた我がチームは、少しだけワイワイした後…
「じゃ、解散でー」
即時あっさりと各々が自分の冒険へと戻っていた。
こういう、ドライな感じ…うちのチームの美点と思いこみたい。
流石にもう誰も来ないだろうと思いつつも、22時までは待つことにしました…
暫くして、俺に付き合ってた残っていたろけさんが俺に声をかける。
「あそこに人が居ますけど…うちとは関係ないですかね?」
見ると、離れた場所でこちらを伺うように立っている女性がいる…
一縷の望みにかけ、話しかけてみた。
「喫茶スギヤマの募集してまーす」
すると…女性は恐る恐る警戒するように近づいて来てくれた。
「日誌で募集すると見て…来ました…」
話しかけて来てくれたのはいいが…何故、今だに微妙に距離があるのだろうか?
まるで何かに怯えてるかのようだ…
考えろ俺。
人は誰しもが他者の気持ちを理解する事は出来ない。
が、相手の立場を考え、気持ちを推し量る事は出来る。
それが…思いやり
つい最近、チムメンのナモモに
「マスターって人の気持ち考えてないよね!嫌い!大嫌い!」
って、ガチで怒られたばかりじゃないか(お許し頂くのに3日くらいかかりました)
俺は反省が出来るおっさんだ!
って事で、考えました。
例えば、俺が興味のあるチームを見つけて、募集場所に行ったとしよう…
その場所に…この2人が立ってたらどうする?
…………………帰るね!!!
俺だったら、即帰るわ!!
俺はアホなのか?なんでこんな格好で来たんだ!
どうする?今すぐドレア変更するか?
いや待て、マイコーデはこいつと…詐欺師にしか見えないアロハシャツの怪しいおっさん風のやつと、まだ誰にも見せた事のない、たなかさんもびっくりのとっておきのやつしかない…
詰んだ!完璧に詰んだ!
……諦めちゃダメだ!こんな怪しい2人組に勇気をもって声をかけてくれた、心優しい女性を…不快な気持ちだけにさせて帰しちゃいけない!!
あれだ!不良が捨て猫を助ける的なやつでいこう!
こんな格好をしてるけど、話してみたら凄い誠実っぽいじゃん!みたいな!
彼女の質問に、俺は全力で誠意を持って答えた
何故か、横のろけさんが踊り始めた
やめろ、ろけさん…これ以上彼女に警戒心を与えちゃいけない。何故だ、何故踊り始めたんだ!
そして、俺の熱い気持ちが彼女に伝わったのか…それとも、ろけさんの熱いダンスに心打たれたのか…
彼女…つちやたおさんが…喫茶スギヤマの7人目のメンバーになってくれました!
凄い優しくて親切な方です。ドラクエXの知識も豊富…ほんと、すいません…うちなんかに来てもらって。
~完~
追伸。実はあと2人ほど入団して頂きましたので、次回ご紹介させて頂きます。