エルセブンの冒険日誌

なんか来月から月に7日休まないといけなくなったL7です！

色々とありましたが、先日やっとインしました！
宝珠やらなにやら色々と変わっててすっかりウラシマンです。

さて。もう何回か書いてるネタに「釣りの魚」がありますけど、
正直釣りってリアルでもそんなに興味はなくて、Lさんはとにかく
「淡水性熱帯魚」「一部の金魚」にしか興味がありません。
「一部の金魚」と書きましたけど、ちゃんとした素性の品種が好き、
ってことです。金魚って色々品種がいますが、金魚ほど固定度が浅い
魚っていないんじゃないかと。どういう事かというと、「らんちゅう」って
ご存知ですか？ころっと丸っこくて背びれがなく、頭が肉でボコボコしてる
（これを肉瘤といいます）金魚ですが、これも非常に品種としては脆弱で、
大体において、背びれの痕跡がポコっと突起状に現れたり、痕跡どころか
ママ背びれがでてしまったり、とか。これらの「品種としての奇形」の魚は
どうなるかというと、

1.1匹500円程度で売られる
2.なんらかの餌になる
3.処分される

こんな風になります。らんちゅうの生産者は、春先にペアリングをして
産卵〜孵化までを計画的にしますが、金魚は得てして多産の魚ですので、
数百以上の稚魚が孵化します。生まれたばかりの稚魚を「毛仔」と
言いますが、ここで大量の餌を与えて、1〜2cm程度まで一気に成長させます。
この大きさになると「黒仔」と呼ばれますが、金魚に力を入れている魚屋ですと、
この黒仔の状態でも売られていたりするので、好きな方はこの状態から
買うと愛着もひとしおです。で、生産者はここの段階で、Sクラスの黒仔を
選抜していきますが、これはほぼ市場に出ません。次世代によりよい遺伝子を
残すため、です。一回の産卵でおそらく数匹しかSクラスはいないんじゃないかと。
これを大事に育てて、それこそ品評会で横綱クラスを取れるくらいに
育て上げるわけです。金魚は可愛いんですけど、可愛い・綺麗の裏には
こういう「大量の雑魚」がいることになるので、人によってはその実情を
知ってしまって飼育を止める人もいるとかいないとか。

金魚掬いの金魚も同様です。赤い小さなフナっぽいアレです。
あれは和金という品種ですが、金魚掬いの和金、アレは全部「品種として奇形」
です。どこでわかるか？というと、尾です。金魚掬いで見る和金、あれを横から
みると尾びれがフナみたいに二股に分かれてますよね。あれがもう金魚の
祖先の尾びれの形状になります。この形状を「フナ尾」といいます。
では、本来の和金の尾びれとはどういうものかというと、上からみると
わかるのですが、前述の「フナ尾」が斜めに2対ある形状なのです。
かといってフナ尾の和金が悪いわけではないので、お求めやすい価格でも
ありますから、これからの季節、涼を求めるにはいいのでは。

ところで、「金魚掬い」って言葉、Lさんは好きじゃないんですよね。
Lさんはいつも「金魚救い」と呼んでいます。救うのであれば、
きちんと家まで持ち帰って、最後まで面倒みてください。
でも、大体家に着く頃には弱ってすぐに★になりますよね。
あれは、ケアが全くできていないからです！
L式金魚救いの極意、これをやるとほぼ100％元気を取り戻して
その後も健康に育ちます。とはいえ日常の世話をその後もやって、の
話ですけど。要するに「弱った金魚の調子を立ち上げる方法」です。
もうすぐ夏祭りも始まるかと思いますので、頭の隅に留めておくと
いいかもです。

1.前日に、カルキ抜きした水に塩（食卓塩・伯方の塩など。アジシオは不可）を
　入れ、0.5％食塩水を作る。バケツがおすすめ
2.当日は、必ず「帰り際」に掬って、金魚の体力の維持に努める
3.1.で用意したバケツの水に強めのエアレーション（ブクブクです）をかけ、
　金魚掬いの袋ごと浮かべて温度差をなくす
4.徐々に食塩水を袋の中に入れて、塩水に慣れさせる（20〜30分目安で）
5.金魚をバケツに入れたら、エアレーションは続行、餌は数日あげない
6.徐々にエアレーションを弱めたのち、少量の給餌を開始、体力をつける
7.水槽に投入！

これをやればおk、です。一番難しいのは1.の、0.5％食塩水の作り方ですかね。
これは、10Lの水に対して50gの塩を入れてください。最初は50gの塩の量に
ビビると思いますw でもだいじょぶです、0.5％ごときで金魚は死にません。
むしろ活性があがりますので。というか塩・鷹の爪なんていうのは
淡水魚の病気治療には普通に使うものなので、病魚薬なんて
メチレンブルーあたりを持ってれば十分。

あれ？ほんとはゴクラクギョの濃ゆい事を書こうと思ったんだけどw
でもまあ、不憫な金魚が少しでもいなくなればいいかw