エルセブンの冒険日誌

梅雨、今年は梅雨らしいを遥かに超えてこれは酷い、Lです！
洗濯物乾かないじゃないか！生乾き嫌です！w

さてさてお次は「ユニマクラータ系」。とはいえこの系統はそんなに数がいるわけでもないです。ただ、新種は常に発見されているので、もっといるかも知れませんね。新種が「種」として学術的に明記されるまでには結構時間がかかるんです。過去に記載された種と同類ではないか？という精査から始まって、各部位の計測、例えばヒレの骨（条といいます）の数、体高と体長の比率、あと今ではDNA検査もしてるんじゃないかなぁ。Lさんはユニマクラータのペア以外飼育経験がないのです。しかもこれも殖やした人から譲渡してもらったやつです。だからそんなにこのグループは書くことないけど、このグループには「ワイルドベタの王様」といわれるヤツがいるのでスルーできないグループでもあるんです。著名な種は
●ユニマクラータ
●マクロストマ
これ以外にも未記載種、これはsp.と表記されます。ベタの場合だと、Betta sp.（＝ベタの一種）という表記。わかりやすくsp.の後に採集地が記載されている事も。ユニマク系もsp.がまだまだいそうな予感がします。
　ユニマク系は全てマウスブルーダーになるので、その繁殖形態から察するに「水流がある程度ある流れのある河川」が生息域になります。なので、水槽の環境も、激しくないくらいに水が動いていれば問題ないかと。ユニマクラータの飼育経験からいうと、この種は餌はなんでも食べました。ベタにしては比較的大型種が多いうえにマウスブルーダーですので、口が大きく、如何様な餌でもいけると思います。大型なので、飼ってる感もありますしw　ただ口が大きいゆえ、小型の魚との混泳には注意が必要です。
　水質もそんなに気を使う必要もなく、一般的な魚種をうまく飼えればラクなんじゃないかと。でも、でもです！マクロストマ、こいつは相当厄介だと飼育経験者に聞いた事があります。飼育経験はありません、というか飼う自信、本種に関しては全く自信ないです！
　マクロストマは、別名「ブルネイ・ビューティー」ともいわれるほどに魅力的な魚種で、飼いたいと思ってたんですけど、なにしろ生息地へのアクセスの悪さもあって、入手が非常に困難、水質への過剰なまでの気遣い、そして高価。こんなん飼えんってw　かなり清浄な水を用意、維持ができないと飼育は困難で、ワイルドベタ飼育の困難度ではトップだと思います。しかも聞くところによると、あまりに清浄な環境下で生息しているため、病魚薬への耐性がほぼゼロ、治療で使用される事の多い塩への耐性もない、水温も若干低めが良いため、夏場は部屋ごと冷やさないと繁殖はおろか長期飼育も難しい。でも好きな人は一部屋まるごと「ベタ部屋」にしてそれはもう湿気だらけの部屋にするんですよねぇw
　こういう「頭のおかしい方w」のお宅に、数件お邪魔したことがあるんですけど、ちょっと正直友人です！って堂々と言えないくらい凄まじいんですよ。あるショーベタブリーダーさんの家、これは3LDKのごく普通の家でしたが、ここに、ショーベタを個別に飼育するために、100均で売ってるような「タイコ型の1L程度のビン」、これが200近くスチールラックにずらっと並べてあって、ビンの間にはすべて黒い紙の仕切りがあって、これがないと常に隣の個体にビン越しに喧嘩を売るので、結果体力消耗で★になります。とはいえビン越しに喧嘩をさせないと、見事なヒレの開きをしなくなるので、時々紙を外して喧嘩タイムが必要。これをフレアリングさせる、といいます。1匹飼育の場合は手鏡でもいいです。この200近いビン以外にも、良個体を飼う用の12L水槽、これがラックに20近く、溜め水用のでかい水槽（1tくらい？）が一個、アジアアロワナ用飼育の180cm水槽が2本。床抜けるんじゃないのかなこれ、ってくらいなんです。これを「趣味」でやるあたりがヤバくて、水温管理は全てエアコンで、夏場になると電気代が37型液晶テレビが買えるくらいになるんだとか。ってかビンの換水って結構大変で、しかもガラスだから、200もあると腕上がらなくなると思うんですよね。ちなみにLさんは、味付け海苔の入った四角柱のプラのフタ付きのビン、これの「ビンのみ」を製造業者から直で買わせていただきましたが、経年劣化で透明度が落ちる以外には非常に使い勝手がよかった記憶があります。これを冬場は大きめの衣装ケースに水を張って、この水をヒーターで水温管理、ここにビンごと入れる、いわゆる「湯煎方式」で維持します。って書いてざっと読むとLさんもじゅうぶん「頭のおかしい方w」ですよね。えぇ知ってますとも。

　よし、ユニマク系の少なさをなんとかカバーできたから、では次回コッキーナ系で！ユッキーナじゃないよ！w