ここはウェディ族秘密の菜園…。
アストルティア中のウェディの渇きを潤すため、陸地に作られたスイカ畑(畑については「日記:ウェディ族秘密の菜園」を参照)。
これまで捕らえてきたヒト族に秘密の菜園内だけで耕作させていたが、増えすぎたウェディの渇きを潤す事が難しくなった、、、。
そこで、エルフ族の中に内通者を送り込み、スイカ栽培の報酬にカッパ巻きを渡す秘匿契約を結んだ。
外部の協力を得た事により、秘密の菜園以外でも各地で栽培できるようになっていた。
しかし、今年の長雨・台風、日照時間の低下、さらには様々な土地で栽培をするものの気候に合わない、その土地に合った栽培方法が確立していない事から発芽不良や出来たスイカが小さいなどの問題が起きていた…。
これにはウェディも困り果てた。
実は、近年アストルティアは温暖化によって夏の気温が高くなっている。。海水温が上昇した事で海は荒れ、エサが少なくなったサメが浅瀬に来た事で、スイカの種を買うための真珠の収穫量も減っていた。
作付けを増やそうにも元手が無い、種を植えても育たない。八方塞がりだった…。
また納めるスイカが少なければカッパ巻きがもらえないヒト族やエルフ達も窮地に追いやられていた。。。
作付けが上手くいかない畑を見て、ただただ呆然と立ち尽くすしか出来なかった…。
これまで栽培に従事していたヒト族も異なる土地での栽培に苦戦していた…。
どれだけ耕しても耕作量が伸びない、畑にウェディ族の貝を撒く、カカシを変える、様々な工夫を凝らしたが成果は上がらなかった…。
ーーーそんな中、彼女は東の島国「トットトノ国」で砂漠でのスイカ栽培に成功したとい噂を聞きつけた。藁にもすがる思いで畑の近くの砂浜に種を植えてみた、、、。
ーーーー実が
ーーーーーーなった、、、!
しかも、割ってみるとこれまで以上に赤く、瑞々しい果肉のスイカが出来ていた。
ここから大規模な畑の土の改良か進められた。
そして砂漠での栽培方法は「トットト式砂地栽培」として確立され、現在各地の畑で応用されている。
収穫量も伸びてきており、額の汗を拭うヒト族の顔にも満足な様子が伺える。
しかしこれからも挑戦は続く、、、!
全てはウェディ族の悲願のために、、、!