今回は今までとは違った表現の日誌です
重い内容があり、合わないなぁと感じたり
長い、ストーリーやサブクエのネタバレ(ver5)をしたくないと思ったりしたら
すぐに引き返してくださいね
イメージBgmは ○マンシングサガ1 の オーバーチェア を脳内にかけていただければ…
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これより語るは、7500年頃続く国に住み
道を誤った2人への鎮魂歌
初代大魔王は、激昂の巨人を封じ、巨人を従えてから
魔界のみならずアストルティアを含めた最古の国を作った
その国は、大魔王が愛し、彼を看取ったゼクリアから名前を取ったとされる
その国は長年にわたり、芸術と魔法、機械を調和した文化を発展させていく
しかし長年経つにつれ、徹底した保守思想と貴族制が根付き
その国に危機が訪れはじめる
前王が長期に続いた身分制度撤廃を訴えたのだ
それにより国王支持派と貴族派で内戦一歩手前までと噂されるようになった
その時、ひとりの女性がこう訴える
陛下は平民による国家転覆の陰謀に巻き込まれたにすぎぬ
と強く主張し、大貴族たちに領地を与え
内部分裂を抑えるが
前王に裏切られ、深い愛を愛憎へと変化させていく
またその深い愛憎は彼女の息子への接し方にも反映されていく…
彼女は国を愛し、前王を愛した
また彼女はこう育ったと聴く
家勢の弱い無名貴族の生まれ、周りからは弟と一緒に軽じられる始末
それでも持ち前の容姿端麗さと才能で、前王に求婚され
天にも昇る気持ちだったと、日記に記されている
前王は名をヴァラックへと変えた噂を持ち
キミの髪は バルディジニアの花のように香り
キミのツノは 銀翼竜のように 鋭く
キミのひとみは 世界を 虹色に映す
と歌を詠み、彼女の部屋にブーケを手向けたと思われる
彼女は逝くまえに
はてなき空 はてなき時 めぐりめぐる千の星
ひとつの花 ひとつの声 地に満ちる 千の生命
うつろう空 過ぎゆく時 花が枯れ 星が消え去ろうとも
君に捧げし この心 変わらず
ああ 愛しき人よ 信じておくれ
我が心を燃やす この愛を…。
と我の前で詠う
そして最期には息子を温かく抱きしめて国を託した
一方、その彼女には弟がいた
彼は釣りを愛し、無理に魔力を引き出されている彼女の息子の身を案じていた
表面上、人々には彼女と仲は良いと見られていたが
彼女からは古代魔界語で蔑み
両親もまた彼女に比べ劣る彼に目を向けることもなく
努力も評価せずとほぼ育児放棄状態
彼は彼女の才能に隠れ、人々は彼の才能にはあまり注目されていなかった
人々に見られず、蔑まれた彼は次第に気持ちをハリに込める
けして悟られぬよう、だいじなだいじな人形に憎しみをこめて…
しかし彼よ
我は見ていた
彼女の息子が殺されかける時の表情を
我は聴いた
見殺しにできた彼女の息子のために
懇願することを
これが到底偽りの声とは、とても思えぬ
我は記憶する
彼女の体内に爆弾をつけようと
彼女にひとりにしないでと伝えた言葉を
我は考える
彼女と彼女の息子を愛していたのではないかと
この歌は
道を誤った2人への鎮魂歌
この歌は
道を誤ってしまい、誤解されがちな
国と前王と息子を愛した彼女と
愛憎に身を包みながらも、彼女と彼女の息子を身を挺してまもった彼への鎮魂歌…
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