「用ってほどじゃないんですが、ちょっと意見ききたいんですよ。ちょっとしたシュチュエーションの一コマなんですが。」
「ふむ。申してみよ。」
「お互いほのかな恋心を抱いている男女がおりまして、ちょっといい感じになりかけてるけど決定打がないわけね。」
「・・・。」
「んでね、お互い別々に下校途中、彼氏役の前に突如昔、彼女をこっぴどく振った男が現れる!そいつは彼女の居ないところで、あることないこと言って彼女のことを傷つけてたわけよ。」
「・・・。」
「ムカっときた彼は悪口を言ってた男に詰め寄り、そのことを非難しましてね。」
「ほう。」
「謝罪を要求するも、相手に武道の心得があって、逆にボッコボコにされるわけね。トドメの一発!ってとこで、お約束のように全てを察した彼女が出てきて体を張って止めるのよ。」
「ふむ。」
「悪役の方は戦意喪失、捨て台詞を吐いて去って行っちゃうの。で、その後にいい感じの男女が残ってサ。ボロボロの彼に彼女が抱きついて言うのよ。」
「ほう。」
「『ばか!ばか!・・・ばかぁ。』って、瞳にいっぱい涙をためながらね。その後お互いの気持ちを確認しあって、夕日をバックにチューしましたとサ、でめたし、でめたし。」
「なるほど。」
「いやー、オジサンちょっとキュンキュンきちゃってさ!で、ルシェンダ様的にはどう思うのかなぁってwww」
「ふむ。」
「大賢者サマとはいえ、女子でしょ?乙女でしょ?その冷ややかな瞳の奥には熱いハートが眠ってるんじゃないか?と、思うわけ。どうでっしゃろ??」
「ふむ。殴られた男は精進しないといかんな。相手との実力差を考えずに無謀に突っ込み、第三者に守られるなど言語道断。戦闘の基本は相手との力量を見極めた上で、いかに確実に相手を仕留められるか行動することが必要だと思うぞ?」
「・・・。」
![](https://cache.hiroba.dqx.jp/dq_resource/img/picture/fail/no_login_0.png)
「そういうことが言いたいんじゃねぇんだよ!!」
「で?ひと通り聞きましたが私にどうしろと?」
「あのボインボインのケンジャーだめだよ!女子力のスキル全てをボインにガン振りしたんだよ!ハネツキちゃんならわかるだろ?」
「いや、なんで?」
「そりゃあもう、ハネツキちゃんが・・・。」
「はぁ。」
「ボインじゃないから!」
「・・・じいさん、おいしいお茶淹れましょうね。是非飲んでいってください、全部。」
-あとがき-
この間読んだマンガのあらすじがざっくり書くとこんな感じでした。
オジサンになってもこういうシチュでキュンキュンくるんです。
若いっていいなぁ。