デビューからわずか数時間、ふすまップの活動は、くしくも襖のように一瞬で幕を閉じた。
FSMAP(ふすまっぷ)・・・5人のメンバーからなるふすまアイドルユニット。メンバーの頭文字をとって、FSMAPと名付けられた。
F・・・フク
S・・・さだまさし
M・・・萬田久子
A・・・阿部サダヲ
P・・・ピーコ
遡ること、わずか1週間の8月10日。ふすま芸の祭典!ふすまぽりたんGO!が開催された。主催は、アストルティアのゆるふわスターこと、クロム氏。チーム、プクリポリタン劇団の団長を務める、お笑い王である。
「ふすま芸」とは、ふすまが開いてから閉じるまでの数秒の間にネタをやることを指す。ふすま芸について、主催のクロム氏は次のように語る。「定型文ひとつかふたつ分の時間しかない為、奥は深く、しかし誰にでも簡単に準備はできる。誰にでもできるが、誰にとっても難しい。」
今まで、数多くの芸人が、襖に苦しめられてきた。しかし、それでもまた襖の向こうに立ちたいと思わせるものは一体なんなのだろう。
「ふすまは無情。ネタの途中に襖がしまってしまうことがある。しかし、それこそがふすま芸の面白さであり、醍醐味でもあると思う。」(前回出演者)
「あきらないでいこう。たとえスベってしまったとしても、襖が閉まることで、逆に面白くなるんだから。だからいいの。」(ジュディ・ホップス)
●ふすまっぷ衝撃のデビューから数時間で解散へ
イベント開始直後、ふすまユニット「ふすまっぷ」がお披露目された。公の舞台に立つのはこれが初めてである。ふすまぽりたんを盛り上げるべく、早速彼らのミニライブが始まった。
青いフスマが急にしまる~♪
コント~
ものボケ~
やりのこす~
とっちゅう!
アップテンポな曲「青いフスマ」で大盛り上がりを見せる会場。
その後も、「フスマのむこう」「世界にひとつだけのフスマ」など数曲を披露し、FSMAPのミニライブは大成功。その後、通常のふすま芸が始まり、イベントは順調に進んでいるかに見えた。
●痛恨のふすま開閉ミス
会場が盛り上がる中、事件は突然起きた。
「フク氏の出番がきて、ふすま裏にスタンバイしている際、あやまってクロム氏が襖をあけてしまったんです。観客たちは放送事故かと思っていました。」(プレイヤーイベント関係者)
くしくもこの時、会場で流れていたBGMは「襖開閉を頼むよ」だったという。
そして、イベントからわずか2時間後、ふすまを十分に制御できなかったクロム氏は、突然ふすまっぷの解散を発表した。歌を歌うことよりも、本来のふすまに集中することがなによりも大切だと判断した結果だというが、しかし、実際のところはどうなのだろうか?「クロムさんはふすまっぷの育ての親。ふすまっぷを解散したいはずがありません。」(プレイヤーイベント事情通)
そこには、クロム氏とジャニー社長の長年の確執があったという。FSMAPをメジャーにし、独立を考えていたといわれるクロム氏。それを良くおもっていなかったジャニー社長が、今回の襖開閉ミスを理由に、ふすまっぷを解散に追い込んだのではないかと業界では噂されている。
ちなみに、その時メンバーのフク氏は、解散のことをまったく知らされていなかった。キュララナ海岸に水着イベントに行っており、解散については、メンバーの萬田久子から後になって知らされていたという。
ふすまぽりたんGOで起きた今回の放送事故について、むしろあれはおいしかったと感じていたフク氏にとって、今回の解散劇はまさに寝耳に水。フク氏は一人、ふすまっぷ残留を希望している。
(アストルティア記者 リーリナ)