前回に引き続き、ナドラガンドの文字についての考察をしていきます。
※前回の日記はこちらです。↓
http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/603265801984/view/5114420#commentlistArea
さて、前回の日誌の最後に、以下の疑問を提示しました。
① 「ナドラガンド文字」は存在しないのか?
② なぜ、ナドラガンドでレンダーシア文字が使われているのか?
③ 竜族の隠れ里の謎の模様は、なぜナドラガンドでは見かけないのか?
④ 各領界の聖塔でこれ見よがしに表示されている「文字みたいな物」は何なのか?
今回の日誌では、これらの疑問について考察していこうと思います。
まず、
① 「ナドラガンド文字」は存在しないのか?
についてですが、結論から申し上げましょう。
「ナドラガンド文字は存在します」
その根拠となる、下の写真をご覧下さい。
これは、闇の領界の冥闇の聖塔7階にある石碑です。
文字らしき物が刻まれているのが分かるかと思います。
この写真では少し小さくて読みづらいので、もう少し大きな写真で見てみましょう。
今までに見てきた五大陸の文字やレンダーシアの文字、そして竜族の隠れ里や各聖塔で目にする模様とも全く違う「文字」に思えます。
これを「文字」だと言える理由は、「日本語に訳せる」からなのです。
ここで皆様に知っておいて頂きたいのは、
「この文字を解読したのは、私ではありません」
外部の検索サイトで、「ナドラガンド、文字」というキーワードで検索したところ、この文字を解読した方のブログに行き着いたのです。
理路整然たるその解読の過程は、素晴らしい言語センスを伺わせる内容でした。
重要なことなので、もう一度申し上げます。
「この文字を解読したのは、私ではありません。
実際に解読された方の素晴らしい業績のおかげで、今、この日誌を書けているのです」
今この場でそのブログのリンクを貼ることは遠慮させて頂きますが、もしも興味をお持ちになりましたら是非検索することをお奨めします。
前置きが長くなりましたが、果たして、この石碑にはなんと書かれているのか?
実は、その明確な解答がゲーム本編で確認できるのです。
ゲーム内で初めてこの石碑を調べた時、同行していたエステラさんが次のセリフを口にするのです。
「これは……古代文字ですね。
古い祈祷書に 記されたものと 似ています。
……すこし 読んでみましょう。」
中略
『神々に背きし罪人は
……に近づくこと あたわず。
掟を破らば ……に裁かれるであろう……?』
上記の訳を平仮名にすると下記のようになり、石碑の文字数とピタリと一致します。
『かみがみに
そむきし
ざいにんは
・・・・に
ちかづくこと
あたわず
おきてを
やぶらば
・・・・に
さばかれる
であろう』
この平仮名訳を石碑の文字と見比べると石碑の文字には濁点の区別が無いように思えますが、まずこの訳の内容で間違いないでしょう。
なお、このエステラさんのシーンは思い出映写機の「冥闇の聖塔・謎めいた石碑」にて観ることができますので、よろしければ確認して頂ければと思います。
さて、エステラさんは最初にこのように言っています。
「これは……古代文字ですね。
古い祈祷書に 記されたものと 似ています。」
「古代文字」と「古い祈祷書」
「古代文字」という言葉を単純に受け止めれば、「古い時代に使われており、現在では失われた文字」と解釈できます。
そして、「古い祈祷書」というキーワード。
「祈祷」および「祈祷書」という言葉を広辞苑(第五版)で調べると、以下の説明が書いてあります。
「【祈祷】神仏にいのること。呪文をも含めてすべての儀礼の要素中、言語の形をとるもの。原始的には、対象や内容について別に限定なく、宗教的経験が自然に発露する独白のようなもの」
「【祈祷書】キリスト教会で、毎日あるいは祭日に行われる祈りを収録した書物」
果たして、エステラさんはこの「古い祈祷書」をどこで目にしたのでしょうか?
それについて書き記したいところですが、残念ながら文字数が残りわずかとなってしまいました。
この続きは次の日誌にて書きたいと思います。
続きは、すぐに公開いたします。