ネタバレを含むのでタイトルをよくお読み下さい。
前回、ナドラガンドの文字について考察した日誌を書きましたが、今回はそこから派生してマデ島にある遺跡について考えてみようと思います。
とはいえ、現時点では情報量がとても少ないので、考察というよりは推測に基づいた仮説に過ぎませんがどうぞご了承下さい。
まずは、下の写真をご覧ください。
レンダーシア内海に浮かぶ絶海の孤島、マデ島の修道院の地下に眠る謎の古代遺跡です。
五大陸やレンダーシア大陸、さらにはナドラガンドのどの領界とも違う独特な様式の建築物に思えます。
特徴的なのは、さながら黒曜石を加工したような黒光りする素材の壁や彫像、そしてそれらを埋め尽くす幾何学模様の意匠でしょう。
長らく謎のままとなっていたこの遺跡ですが、Ver4.0になってその謎を紐解く手がかりが出てきました。
※以下、ネタバレ注意!
Ver4.0で受注できるサブクエスト「クエストNo.473 英雄の武勲を探して」において、エテーネ島の各地に点在する石碑に、エテーネ王国を建国した英雄レトリウスについての偉業が記されています。
それによると、レトリウスは「マデ氏族」というエテーネ島の中の一氏族の出身だったようです。
その石碑の写真がこちらです。
黒光りする素材の石に幾何学模様。
なんとなく、マデ島遺跡の遺物に似ていますね。
余談ですが、この石碑に刻まれているレンダーシア文字は
「えてえねの えいゆうの ぶくんを ここに しるす
(エテーネの 英雄の 武勲を ここに 記す)」
と書いてあります。
そして、同じように黒光りする素材と幾何学模様を見ることが出来る場所が他にもあります。
あくまで、同一の物ではなく、「マデ島遺跡群の幾何学模様と、とてもよく似た模様」ではありますが。
それは、エテーネ王宮の最深部「時見の祭壇」です。
残念ながらこのエリアは写真を撮ることができないため、ここに写真を掲載することはできないのですが、思い出映写機の「ドミネウス王の執着」などで確認することが出来るので興味のある方はご覧下さい。
ここからは物証の無い推測になりますので、どうかそのつもりで読んで頂きますようお願いします。
「マデ島の遺跡群の遺物によく似た黒い石と幾何学模様が、マデ氏族出身の英雄レトリウスの偉業を記した石碑にも使われている。そして、レトリウスが建国したエテーネ王国の王宮最深部『時見の祭壇』にも同じような黒い石と幾何学模様を見ることができる」
おそらく、現代のマデ島はマデ氏族となんらかの関わりがあると思われます。そして、この黒い石と幾何学模様はマデ氏族にとってとても重要、あるいは特別なものなのでしょう。
では、マデ島の遺跡群は5000年前のエテーネ王国ではどこにあったのか?
そして、それらの遺跡やレトリウスの記念碑を誰が作ったのか?
マデ島の修道院の蔵書、その名も『マデ島』という本には次のように記されています。
「この島は かつて 栄華を極めた都市の
一部であった可能性が高い。というのも 島の
あちこちに 水没した遺跡を発見できるからだ。」
現代のマデ島に相当する地域は、5000年前のエテーネ王国の一部であった可能性は極めて高いでしょうが、王都キィンベルの一部ではないことは地理的に見ても明らかです。
ディプローネ高地の北西に封鎖された関門があり、その直前の立て看板には
「この先 マデ遺跡
封鎖中のため 立ち入り禁止」
と書いてありますので、素直に考えればこの関門の先が現代のマデ島に相当する地域なのだと思います。
そして、レトリウスの記念碑によると、レトリウスには二人の仲間がいたようです。
神智の放浪者 キュレクス
大錬金術師 ユマテル
ユマテルは「大錬金術師」という異名から分かるように、エテーネ王国における錬金術の基礎を確立した人物なのでしょう。
「ユマテルは 万物の理に通じるとまでいわれる 錬金術師で
その術により マデ氏族の生活は格段に向上した。」
と記されていることから、技術者としての側面が強かったように思います。
それでは、キュレクスはどのような立場だったのか?
「 キュレクスが予言した通りの 大雨の日に
討伐は決行された。ガズダハムの発する毒の霧は
降りしきる雨に流され うすらいだ。」
という記述と神智の放浪者という肩書きから推測するに、おそらく、気象学を始め、あらゆる学問に精通した学者、研究者、参謀タイプの人間だったのではないでしょうか。
すなわち、マデ島遺跡群はキュレクスが設計・立案し、ユマテルが技術の粋を凝らして作り上げたのではないかと思うのです。