【前回のあらすじ】
世の男性の軟弱さに失望していたOL 「比具間 梨音(ひぐま りおん)」は喪黒福造に紹介された石像の逞しさにすっかり夢中になってしまう。
そんな比具間の様子を見た喪黒は、「あまり夢中になって日常を疎かにしないように」と釘を刺すのだが・・・・・・
比具間 「ああ、愛しのダーリン・・・・・・ 待っててね、今すぐ行くわ♪」
比具間 「ウソッ!? ダーリンがいないっ!! なんで!? どこに行ったのっ!?」
喪黒 「・・・比具間さん。あなた、私との 『約束』 を破りましたね?」
比具間 「!? も、喪黒さんっ!?」
喪黒 「なんでもこの数日間まったく会社にも行かず、家にもほとんど帰ってないというじゃありませんか」
比具間 「そ、それがどうしたっていうのよ! 私はやっと理想のダーリンに会えたのよっ!! 私にはダーリンさえいれば他のことはもうどうでもいいの!! 私とダーリンを引き裂くことなんて誰にも出来ないんだから! わかったら早くダーリンに会わせてっ!!」
喪黒 「そこまで覚悟がおありでしたらこれ以上なにも申しません。今までの日常を捨ててあの石像と永遠に一緒にいたいとおっしゃるのであれば、私がその願いを叶えてさしあげましょう・・・・・・・・・・・・・・・・」
喪黒 「ドーーーン!」
比具間 「ギニャーーーーーーーーーーーーーーーツ!!?」
ザワ・・・・・・
ザワ・・・ ザワ・・・
「・・・これが噂の 『 うごくせきぞうの夫婦 』 かぁ」
「ほんと、まるで生きてるみたい。とくにあの女性の方・・・」
「なぁ、知ってるか?あの嫁の像、実は本当に生きている女性が石像になったってハナシ」
「ナニソレw 都市伝説? ちょーウケるんだけどwww」
喪黒
「永遠に一緒にいたいがために石像になるなんて、いやいや怖いですねぇ
でも、気を付けて下さいよ。
うっかりしてると、夫の方はお金持ちの家に買われていった挙げ句に庭に打ち捨てられて雨ざらしに。
妻の方は宗教団体のご神体として神殿に飾られる。
なんてことになるかもしれませんからね・・・・・・・・
ホーーーーーーーーーッホッホッホッホッホッ」
【ピグマリオン】 完
喪黒福造 : テオフィロス
比具間梨音 : こなちう さん
撮影場所 : テオフィロスのサブ宅
喪黒
「私に 「ココロのスキマ」 を埋めて欲しいというお客様がいらっしゃいましたら、連絡をお待ちしております・・・・・・」