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忘却のおじいちゃん

テオフィロス

[テオフィロス]

キャラID
: RW642-070
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 133

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テオフィロスの冒険日誌

2020-09-28 21:59:25.0 2020-09-30 00:05:17.0テーマ:その他

【ネタ日誌】七種族の饗宴 第一章 炎の領界篇 その1

【注意! この日誌にはVer.3クリア後のネタバレが若干含まれております。】





よろしいですか?








・・・邪竜神ナドラガを倒した主人公エックスとクロウズ、そして神の器たちは聖都エジャルナのナドラガ教団本部に戻りささやかな祝宴を開いていた。種族の違いを乗り越え手を取り合った彼らだったが、その間にはいまだに大きな壁がそびえたっていた・・・

 『 食文化の違い 』 である。

 これは、公式には決して表に出ることは無いもう一つの戦いの記録である。





エステラ
「皆様、この度は本当にありがとうございました。ささやかではありますが今日は精一杯のおもてなしをご用意いたしましたので、ナドラガンドの料理をご堪能頂けたら幸いです。

・・・あの、皆様どうかなさいましたか? お顔の色が優れないみたいですが」



アンルシア
「いえ… その…」

フウラ
「えっと…」

マイユ
「なんて言ったらいいか…」

ラグアス
「お気を悪くしないでほしいんですけど…」

ヒューザ
「…肉しか無ぇじゃねえか」
 




エステラ
「も、申し訳ありません! ご存知の通り炎の領界は灼熱の大地。作物の栽培や採集には適さず、食材というとどうしても肉類が多くなってしまうのです・・・」

ヒューザ
「ところでコレ、何の肉なんだ?」

エステラ
「これは、このエジャルナ近辺に生息するガメゴンロードのお肉です」





アンルシア、マイユ、フウラ、ラグアス、ヒューザ
「 え? 」


トビアス
「炎の領界では重要なタンパク源だ。栄養価も高いし、美味だぞ」


ヒューザ
「いや、っていうか、モンスター食うのかよ?」

トビアス
「アストルティアでは食べないのか?」

マイユ
「フツーは食べないわね・・・」

ラグアス
「食べたいと思いませんし、そもそも食べられるなんて考えたこともありませんでした」

アンルシア
「こう言ってはなんだけど・・・ 魔瘴に汚染されてるかもしれないし、やっぱりモンスターを食べるのはちょっと・・・」

ダストン
「ムシャムシャ! ハグ! モグモグモグ・・・・・・・・・

ムキャーッ!! なんですかこの料理は!?」


アンルシア
「ダストンさんっ!? 何食べてるんですかっ!? 今の話、聞いてなかったんですかっ!? いや、それより、モンスターなんて食べて大丈夫なんですかっ!!?」

ダストン
「・・・ものすごく美味しいじゃないですかっ!」



アンルシア、マイユ、フウラ、ラグアス、ヒューザ
「 ・・・はい? 」

ダストン
「まったく、アンタたちがさんざん不安がるからどんなポンコツな料理かと思ったらこんなに美味しいなんて・・・ガッカリですよ」

エステラ
「まぁ、おクチに合って嬉しいです」

マイユ
「・・・そういう問題?」

ラグアス
「とりあえず、食べても大丈夫そうですね」

ヒューザ
「いや、このオッサンの言うことだぞ。アテにしていいのか?」

アンルシア
「・・・ここは勇者である私が先陣を切って!」

フウラ
「アンルシア姫っ!?」

アンルシア
「パクッ! ・・・モグモグモグ・・・」

ラグアス
「だ・・・大丈夫ですか? どこか体に異変は・・・」

アンルシア
「!?」

マイユ
「姫!? やっぱり魔瘴が!」

アンルシア
「・・・ホント、すっごく美味しい!」

ヒューザ
「・・・マジかよ?」

トビアス
「うむ、美味いだろうとも」

フウラ
「何か、勇者だけが持つ特殊な耐性とかがあったりするんじゃ・・・?」

アンルシア
「う~ん、勇者の力が関係してるかは分からないけど体には何の不調も感じないし、それに美味しいのは本当よ」

エステラ
「フフッ、勇者姫にまで誉めていただけるなんて光栄です」

アンルシア
「この味付けは何かしら?バジルのようだけど…」

トビアス
「調味料は煉獄の谷で採れるニンニクだ。あの谷に生息するミスターガリックが主食にしているようでな。ああ、ミスターガリックそのものをすりつぶして調味料にしているわけではないから心配はいらないぞ」

ヒューザ
「心配してねぇよ」

マイユ
「ニンニク… 乙女としては気になるけど、モンスターを食べる時点でいまさらよね」

フウラ
「んー、でもやっぱり私はお肉以外のものがいいなぁ。お魚とか果物とかは無いんですか?」

ラグアス
「炎の領界には釣り場がありませんし、魚は獲れないんじゃないでしょうか」

エステラ
「ラグアスさんのおっしゃるとおり、炎の領界には魚が棲めるような豊かな水域がないのです。ですが、果物ならありますよ」

フウラ
「え? あるんですか?」

エステラ
「はい、少々お待ち下さいね…」




炎の領界篇 その2 に続く …かも?



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