※注意!
【この日誌にはVer.3クリア後のネタバレが若干含まれています】
【この日誌はネタ日誌です。広い心でお読み下さい】
よろしいですか?
氷の領界からやってきたリルチェラが作った 「特製にんにく豆乳鍋」。隠し味にヒューザの愛情がたっぷりこもったそのお鍋のお味は果たして…?
リルチェラ
「さあ皆さん!どうぞ召し上がれ!」
マイユ
「いただきます。パクッ モグモグ…
ん~ 美味しい。この温かいお鍋の味。雪に囲まれた故郷のランガーオ村を思い出すわね」
フウラ
「モグモグ… 私も、アズランを思い出すなぁ。このお鍋を食べたらヨキじいも元気になるかな」
ラグアス
「ヒューザさんは食べないんですか?」
ヒューザ
「オレのことはしばらくほっといてくれ…」
リルチェラ
「神官さまたちもどうぞ!」
エステラ
「私たちも…? ありがとう、リルチェラ。
トビアス、せっかくですから私たちもご相伴にあずかりましょう」
トビアス
「そうだな。頂くとしようか。
ありがとう、リルチェラ」
リルチェラ
「えへへ…」
トビアス
「パクッ モグモグ…
ああ、本当に美味い。思えば各領界を解放する道中は料理を味わう余裕など無かったな。
…どうしたのだ、エステラ?」
エステラ
「いえ…。私が初めて氷の領界に着いた時は恵みの木が凍りつき人々は飢えに苦しんでいました。それがエックスさんや皆さんのおかげで、このような温かい料理を作れるようになったと思うとなんだか胸がいっぱいで…」
トビアス
「まったくだ。解放者様たちには感謝してもしきれぬ…。
結局、我われ竜族は自ら自分たちを救うことが出来なかった」
エステラ
「トビアス…」
トビアス
「おまえは話してくれたな。五柱の種族神たちは竜族が自らの力で自分たちの罪を償い、赦し、救済する道を残していたと。それが各領界の聖塔であり、解放の間の試練の番人であり、領界の守護者たる神獣だったのだと。私はそのことに気がつかず、我を張り、他の領界の竜族と対立し、その結果すべての竜の民を滅亡の淵につき落とすところだった…
愚かだった…」
エステラ
「すべてはナドラガ教団の… オルストフ様のはかりごとだったのです。
あなたのせいではありませんよ」
トビアス
「だが、それで私の今までの行いが赦されるわけではない。
私はナドラガンドのために、すべての竜の民の幸せのために、己の人生を賭けて尽したい。
いや、尽さねばならんのだ」
エステラ
「ふふっ…」
トビアス
「な、なにがおかしい?」
エステラ
「いえ、それはつまり今までと何も変らないということなのでは、と思って」
トビアス
「なっ…!?」
エステラ
「ああ、ゴメンナサイ。誤解しないでくださいね。あなたは昔からナドラガンドと竜族の幸せを一番に考えていましたよ。そして、それを実現するのはオルストフ様の教えとナドラガ教団の導きだと信じて疑わなかった。…それは私も同じです。」
トビアス
「………」
エステラ
「結局、あなたは今も昔も竜族のことを何より大切に考えていたのです。自分の命よりも。だから、あれほど傷ついても決して諦めなかったのではありませんか?
あなたはナドラガ教団の軛から解放されて、これからは自分の意志で竜族の幸せとは何かを考え、行動するようになった。ただそれだけのことだと私は思います」
トビアス
「そうか… そうだな。
ありがとう、エステラ」
エステラ
「どういたしまして」
トビアス
「私に何が出来るかは分からないが、さしあたってはこのような美味しい料理をすべての領界の竜の民がクチに出来る。それが当り前の世界にしたいものだな」
エステラ
「ええ、ほんとうに」
リルチェラ
「もう、神官さまたちってば、そんな難しいおはなしばっかりしてたらせっかくのお鍋が冷めちゃうよ!」
エステラ
「あら、ゴメンナサイ。 リルチェラ」
トビアス
「すまなかった。 そうだな、今はありがたく食べるとしよう」
ヒヤーネ
「ああ、リルチェラ。ここにいたのね」
リルチェラ
「ヒヤーネ奥様。どうしたの?」
ヒヤーネ
「神殿の厨房をお借りして作っていた料理が出来たので、広間へ運ぶのを手伝って欲しいの。お願いできるかしら?」
リルチェラ
「もちろん!神官さま、また後でね!」
ヒヤーネが作った料理とはいったい?
氷の領界篇 その3 に続く …かも?