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忘却のおじいちゃん

テオフィロス

[テオフィロス]

キャラID
: RW642-070
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 130

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
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テオフィロスの冒険日誌

2020-11-19 23:26:14.0 テーマ:その他

【妄想二次創作】 六王の密約

※注意!
【この日誌には神話篇クエストに関するネタバレが若干含まれています】
【この日誌は妄想二次創作ネタ日誌です。広い心でお読み下さい】



よろしいですか?






世告げの姫ロディアの呼びかけにより六王会議を開催するためガートラント城へと集まった五大陸の王たち。世界の行く末について重大な話合いが行われ、六人の王はそれぞれの国に帰っていった

…はずであった。

だが、災厄の王への対処が決定しロディアが帰った後、六人の王たちはその場に残り密かな談義を行っていたのである…



グロスナー
「さておのおの方。この場に残って頂いた理由についてはお分かりであろう」

バグド
「うむ…」

ニコロイ
「先日突如として現れ五大陸各国の問題を瞬く間に解決しキーエンブレム取得に値する活躍を見せた冒険者… エックスのことだな」

ラグアス
「エックスさんが、いったいどうしたというのですか?」

ディオーレ
「あれほどの手練れじゃ。ややもすれば今回の災厄の王の襲来も退けてしまうかもしれん」

ウラード
「危機を回避できるのであれば僥倖この上ない。だがそうなればエックスはこのアストルティアに置いてレンダーシアの勇者に匹敵する英雄となるだろう」

ラグアス
「…それの何が問題なのでしょうか?」


グロスナー
「報酬だ」

ラグアス
「…ほ、報酬?」

ディオーレ
「それぞれの国の問題を解決した時にはキーエンブレムを授与することによりエックスの面目も立ったであろう。だが今回は規模が違いすぎる。仮に災厄の王を倒したとなればこのアストルティアの救世主となることは間違いない。であればそれに見合う報酬を与えねば納得するまいて」

ラグアス
「それならば、充分な報酬を用意すれば良いのではないでしょうか。
いえ、そもそもエックスさんが災厄の王を倒せる可能性があるならば、全ての国を上げてエックスさんを支援するべきなのでは」

ウラード
「ラグアス王子、そなたはまだ若いな。我らは世界の危機と同じくらい自分たちが治める民のことも考えねばならん。いかに世界を救うためとはいえ一冒険者を無制限に支援などしては国の財政が破綻してしまう。」

ニコロイ
「さよう。災厄の王による滅びを回避しても民が困窮しては意味が無い」

ラグアス
「そ、それでしたら町の宿屋の宿泊料を国が負担するというのは?もしくは大陸横断鉄道の乗車料を無料にするとか…」

バグド
「いかにキーエンブレムを持つ者とはいえたった一人をそこまで優遇しては他の冒険者たちから不満が出るだろう」

ウラード
「かといって災厄の王に立ち向かう全ての冒険者を支援しては国庫が保たん」

ラグアス
「では、強力な武器や防具を提供するというのは?各国には生産職人のギルドもあることですし、ギルドマスターに命じて質の良い武器を作らせては…」

ニコロイ
「ギルドの活動に国家が関与しすぎるのは経済の正常な流れをかえって阻害することになる」

ディオーレ
「それに冒険者の持つ装備の価値はいかに有用な錬金効果が付いているかが重要じゃ。錬金ギルドがあるのはレンドアとラッカラン。かの地を管轄しているのは人間が治めるレンダーシア。我らの力の及ぶ所ではない」

ラグアス
「…それでは、いったいどの程度の額の報酬であれば国庫や経済に影響を及ぼさずエックスさんに差し上げることが出来るのですか?」

ウラード
「ウルベア金貨3枚。そんなところだろうな」

ラグアス
「たったそれだけですかッ!?」


グロスナー
「ラグアス王子の気持ちも分かる。そこでだ、金銭以外の物でエックスたち冒険者に報いることが出来ぬものかとわしも考えてみたのだが…」

ディオーレ
「グロスナー王には何か妙案がお有りか?」

グロスナー
「金銭に代わる冒険者たちへの報酬、それは…

『称号』 と 『しぐさ』 じゃ」

一同
「 『称号』 と 『しぐさ』 ?」


グロスナー
「大臣や兵たちの話によれば、冒険者はこの二つを取得するのにことのほか熱心なのだという。 『称号』と『しぐさ』 これならば国庫に負担を与えず、経済に影響を及ぼさず、かつ冒険者たちも満足するまさに一石三鳥の報酬というわけじゃな」

バグド
「さすがグロスナー王!」

ウラード
「なるほど、名案ですな!」

ニコロイ
「これからは冒険者たちへの報酬はそういたしましょう!」

ラグアス
「…いいんでしょうか、これで」



かくして、王たちの密約により以後冒険者たちへの報酬は金銭ではなく『称号』と『しぐさ』ということに決定したのである…



【 六王の密約   完   】
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