※注意!
【この日誌にはVer5のストーリー冒頭部分に関するネタバレが含まれています】
【この日誌は妄想二次創作ネタ日誌です。広い心でお読み下さい】
※特に要注意!!
【この日誌には 『皮肉な表現』 が含まれています。それでも構わないという方はお読み下さい】
よろしいですか?
ゲルト海峡へと向かったピュージュの暗躍を阻止するためルシェンダはガートラント王国に援軍を頼む。ルシェンダの頼みを快諾するグロスナー王だったが、そこへ参謀であるマグナスが進言するのだった…
マグナス
「お待ち下さい、陛下」
グロスナー
「どうした、マグナス?」
マグナス
「全軍と申されましてもゲルト海峡に向かうには陸路と海路がございます。此度の出兵はいかなる進軍ルートを選択なさるおつもりですか」
グロスナー
「むろん海路に決まっておる。軍艦を使えば大軍を移動させることも容易だろう」
マグナス
「申し上げにくいことながら我が軍の主力艦隊はガートラント領南西沖に停泊しております。今すぐ進発したとしても奇岩境の岬を迂回しランドン山地沖を通過してゲルト海峡まで向かうとなると、風や海流にもよりますが行軍に数日は要するでしょう」
グロスナー
「…なに?」
※ ガートラント艦隊主力が停泊してるのがこの辺
※ 奇岩境の岬がこの辺。ここを迂回して北上し…
※ ランドン山地の東の沖合を通過して…
※ ようやくゲルト海峡のガミルゴの盾島にたどり着く
マグナス
「さらに奇岩境の沖合はエクゼリア王国の領海です。軍艦が通過するとなればエクゼリア王国の許可が必要になるかと」
グロスナー
「エクゼリア王国は災厄の王によって滅亡したのではなかったか?」
マグナス
「滅多なことを仰いますな。王位継承者であるロディナ姫とコゼット姫は未だ行方不明ではありますが国自体は生き残った国民によって復興が始まっております」
グロスナー
「そ、そうだったかのう」
マグナス
「また、ゲルト海峡はその狭隘な地形ゆえに大軍を展開するのは不向きです。敵が魔界の軍勢なのか、それとも邪神クラスが一体だけなのかは分かりませんが、狭い海峡を通過しようと密集した所を殲滅される危険性があるでしょう。」
グロスナー
「…」
マグナス
「加えて、ゲルト海峡は水深が浅い上に多数の岩礁が存在しており大型船の航行は困難を極めます」
グロスナー
「では、どうすれば良いと言うのだ?」
マグナス
「現在、第五、第六両艦隊が演習のためにレンドア島西側の沖合を航行中です。急げば一両日中にゲルト海峡に到着するでしょう。この艦隊を向かわせるのが現状最善かと」
ルシェンダ
「そういえば、ガートラント艦隊の演習に我がグランゼドーラの兵士も参加させるとノガート兵士長から聞いた気がするが…」
グロスナー
「なぜそれを早く言わん!」
マグナス
「艦隊の陣容は戦艦二○隻、上陸用船艇二○隻を搭載した強襲揚陸艦四隻、兵員総数は一、○○○人。練達の冒険者ならともかく、残念ながらこれだけの兵力を持ってしても魔界の軍勢には抗しきれないと考えます」
ルシェンダ
「…グランゼドーラ王国がマデサゴーラ軍と戦った時は、その10倍の兵力でも苦戦を強いられていたからな」
グロスナー
「ぬぅ… だが、他に急行させられる兵はおらんのだろう」
マグナス
「左様です。ですから可能な限り早くゲルト海峡に到着し、包囲網を完成させた後はこちらからは攻撃をせず防衛に徹し時間を稼ぐべきでしょう」
グロスナー
「そう上手く行くか?」
マグナス
「勿論これは理想的な展開です。エックス殿がピュージュを倒したとしても魔界の軍勢の侵攻が予想以上に早ければ正面からの戦闘は避けられないと考えます。むしろその可能性の方が高いかと」
グロスナー
「それ以外に方法はないか…」
ルシェンダ
「ですが、どうやってその艦隊にゲルト海峡に向かうよう命令を伝えますか?伝書ドラキーを使っても時間がかかりすぎます」
マグナス
「ご心配なさらず。こんなこともあろうかとドルワーム王国のドゥラ院長から反重力飛行装置をお借りしてあります。ルシェンダ様とスピンドル兵士長にはそれに乗って艦隊に合流し命令を伝えて頂きたい」
ルシェンダ
「なんと用意周到な…」
グロスナー
「あいわかった!では、ルシェンダ殿とスピンドル兵士長には直ちに第五、第六艦隊に合流してもらい、しかる後にゲルト海峡へと急行して頂く!…それで良いな?」
マグナス
「御意」
ルシェンダ
「かしこまりました。すぐにガートラント艦隊と合流いたします」
かくして、ガートラント艦隊と魔界の軍勢による会戦の火蓋が切って落とされようとしていた…
【 出撃!ガートラント艦隊 完 】