注意!
【この日誌にはVer.2におけるネタバレが若干含まれております】
【この日誌はネタ日誌です。部屋を明るくして広い心でお読み下さい】
よろしいですか?
……汝、アストルティアの真実を知りたいと望むものか?
……ならば、この老爺を訪ねるがよい
「…ほぉ、あなたはいつぞやの。
この爺に、また何かご用ですかな…?
ふむ、見て欲しい写真があると?
よろしい、拝見いたしましょう
…この写真は……
なるほど、気がついてしまわれましたか。
皆までおっしゃいますな。
あなたが知りたいことは想像がつきます。
そう、この写真はガートラント領の荒野の枯れ井戸のある地から真東の海を撮ったものですな。
地図で言えばこの場所でしょう。
荒野の枯れ井戸のある地から東には遥か彼方にレンダーシア大陸のコニウェア平原があり、その間には遮るものは何もありません
…この地図の上では。
ですが、あなたが疑問に思う通りこの写真には海の向こう、それも目視できるほどの至近距離に陸地が写っているのです。
少なくともこの陸地はレンダーシア大陸ではありません。
コニウェア平原とは地形が違いすぎますし、そもそも目視するには距離が離れすぎています。
仮に見える距離にあったとしても、現在レンダーシア大陸はその全土を紫の霧に包まれているのですからこのようにはっきりと見えるはずがないのです。
それでは、この陸地は一体なんなのか…?
その謎を解く鍵がこちらの古地図です。
これはガートラント城の会議室の壁に飾ってある古い時代のオーグリード大陸の地図です。
この地図上での荒野の枯れ井戸の場所が、棒で指し示したこの位置です。
東の海上に島らしきものがあり、さらに半島が迫り出しているのがわかるでしょう。
…ふむ、怪訝そうな顔をしておりますな。
まぁ、私たちが知っているオーグリード大陸の地図とは随分と形が違うのですから無理もありますまい。
私もかつてはあなたと同じ思いでしたよ。
『古い地図だから不正確で形が歪んでいるのだろう』 と…
ですが、もしもこの古地図の方が世界の正しい姿だったとしたら?
ところで、あなたは竜笛をお持ちですな。
その笛を持つ者は飛竜に乗り意のままに空を駆けることが出来るとか。
なぜそんなことを知っているのかって?
まぁそれはいずれ…
おそらく、あなたの飛竜はレンダーシア大陸の上空しか飛べないはずです。
それは飛竜が紫の霧を越えられないとお思いかもしれませんが、そうではありません。
そうです。
五大陸の姿を空から見られたら困る存在がいるのですよ。
その存在については以前あなたに伝えた通りです。
その気になれば世界の有り様すらも変えてしまう恐るべき力を持つ存在ですから、もしかするとこの写真に写っている陸地さえも 「無かったこと」 にしてしまうかもしれません。
そして、それに気付いたわたしやあなたのことも…
…どうやら話しすぎたようですな。
裏口を開けてあるので、あなたはそこから外に出られるがよろしいでしょう。
なに、わたしのことは心配めされるな。
このようなことには慣れておりますでな。
縁があれば、また会うこともありましょう…」
【 アストルティアの真実 その2 完 】