注意!
【この日誌にはVer3.1の冒頭部分までのネタバレが含まれております】
【この日誌は妄想二次創作ネタ日誌です。広い心でお読み下さい】
よろしいですか?
アロルドの毒を治療する方法は竜族の世界にあると考えたマイユは、その鍵を握るシオンに会うためにグランゼドーラ王国へと向かうのだった…
ディクト
「ならぬものはならぬ!」
マイユ
「だから言ってるじゃないッ!私はエックスさんの友人で怪しい者じゃないって!」
ディクト
「例え何者であろうと今はこの勇者の橋を通すわけにはいかぬのですッ!」
マイユ
「分からず屋ッ!」
ディクト
「…アンルシア姫が攫われ、今は誰であろうとグランゼドーラ城に入れるなとの命令なのです。遠くから遙々訪ねてきて頂いて申し訳ないがどうかご理解いただきたい」
マイユ
「…ハァ、参ったわね。ギュランの言った通り、シオン様に会うどころかお城に入るのも難しいわ。
さすがにちょっと疲れたわね。ランガーオ村からグレンの町まで走って、そこから鉄道でレンドアの町に行き、グランドタイタス号に乗ってグランゼドーラ王国まで来るのにこんなに時間がかかるなんて。
それにしてもこのままじゃ埒があかないわ。なんとかしてシオン様に会う方法を考えないと…」
?
「ルシェンダ様ッ!?どうしてこんな所に?」
マイユ
「えっ?あなたは…?」
?
「ああ、申し訳ありません。人違いでしたか。後ろ姿がルシェンダ様にとてもよく似ておいででしたので… 突然お声かけして失礼いたしました」
マイユ
「いえ… あら?あなたもしかして、エックスさんに伝言を伝えに来たグランゼドーラ城の兵士さんじゃない?」
?
「え… あ! あなたはランガーオ村の村王様の館にいらっしゃった…?」
マイユ
「ええ!村王クリフゲーンの娘、マイユです」
?
「これは、重ね重ねご無礼を。私はグランゼドーラ王国兵士マルトンと申します。その節はご挨拶もそこそこに村王の御前を辞し、申し訳ありませんでした」
マイユ
「いえ、お気になさらず」
マルトン
「ところで、どうしてこんなところに?」
マイユ
「詳しくは話せないけど、どうしてもシオン様という方に会いたいの。でもお城に入れてもらえなくて…」
マルトン
「ああ… 今は誰であろうと城には入れるなとアリオス王から厳命されていますからね。エックス殿のようにシオン様から直接来て欲しいという要請でも無い限り、残念ながら城には入れないのです」
マイユ
「…そんな。
そうだわ!マルトンさんと一緒になら私もお城に入れてもらえないかしら?」
マルトン
「ムチャを言わないで下さい。私と一緒にいるくらいでは中に入るのは無理ですよ」
マイユ
「そう… そうよね…」
マルトン
「…それほどまでにシオン様にお会いしたいのですか?」
マイユ
「…大切な人の命を救うためなの」
マルトン
「…分かりました」
マイユ
「お城に入れてくれるのッ!?」
マルトン
「落ち着いて下さい。私ごときの力では部外者をお城に入れるのはどうやっても無理です。
…いいですか?よく聞いて下さいね。
グランゼドーラ王国の西、レビュール街道の北の海沿いの岸壁に 『海風の洞くつ』 と呼ばれる洞窟があります。そこに城の西塔の地下に繋がる秘密の通路があるので、そこからならお城に入れるかもしれません」
マイユ
「海風の洞くつ…」
マルトン
「ですが、洞窟の中は手強いモンスターがひしめいています。一筋縄ではいかないでしょう」
マイユ
「大丈夫よ。こう見えて私、武道には多少心得があるから」
マルトン
「本当に行かれるのですか?」
マイユ
「ええ! 色々とありがとう!」
マルトン
「…行ってしまわれたか。なんとも元気なオーガの女性だったな。ルシェンダ様もお若い時はあんな感じだったのだろうか…?まぁ、今でも充分お若くあられるが。っと、それより早くヒャクマガリの根をお届けせねば。喜んで下さると良いのだが」
マルトンの助言により、海風の洞くつへと向かったマイユ。はたしてシオンに会うことはできるのだろうか?
第三話に続く