注意!
【この日誌にはVer5.4のストーリーにおけるネタバレが含まれております】
【この日誌は妄想二次創作ネタ日誌です。広い心でお読み下さい】
よろしいですか?
邪神ダビヤガを退けたものの異界滅神ジャゴヌバの力に手も足も出なかったエックス、アンルシア、ユシュカたち。賢者マリーンの機転によって辛くも危機を脱し、気を失ったイルーシャとナラジアを連れ大魔王城へと帰還する。
ジャゴヌバの底知れぬ力と荒れ狂う魔瘴の脅威を目の当たりにしたアンルシアは 「魔界と共闘すべき」 という結論に至るのだが積年の恨みは簡単に拭い去ることはできないのだった…
アンルシア
「魔王ヴァレリア! 今日こそ決着をつけてみせる!」
ヴァレリア
「フッ、笑わせるな勇者姫。返り討ちにしてくれるわ」
イルーシャ
「ふふっ、二人とも頑張ってー」
ユシュカ
「おいおい、いったいなんの騒ぎだこりゃぁ」
エステラ
「それが、アンルシアさんとヴァレリアさんの仲がギクシャクしているから、なんとか二人に仲良くなってもらいたいとイルーシャさんが…」
アスバル
「だからって、どうしてこういうことになるんだい?」
シンイ
「イルーシャさんが言うには 『私は絵を描いている時に幸せを感じるから、二人にもその気持ちを体験して欲しい』 と…」
ユシュカ
「…それでこの 『お絵かき対決』ってわけか」
アンルシア
「魔王ヴァレリア! この絵筆にかけてあなたには負けない!」
ヴァレリア
「フッ、身の程知らずが。我が大筆のサビとなるがいい、勇者姫よ」
アスバル
「…そもそも、どうして対決なんてことに?」
エステラ
「最初は、アンルシア姫と魔王ヴァレリアさん、お二人がお互いの姿を描き合うということをイルーシャさんは提案してたみたいなんですが…」
ユシュカ
「いや、それ絶対に血を見るだろ」
シンイ
「ええ、お二人が 『絶対に嫌だ!!』 と断固拒否したので、同じモチーフをどちらが上手に描けるか勝負するということで妥協したんです」
ユシュカ
「それで、そのモチーフっていうのが我らが大魔王サマ… というわけか。部下の対人関係や精神衛生に気を配るのも上司の務めとはいえ、大変だな」
アスバル
「まぁ、絵を描くだけだからぼくたちが心配するようなことは起こらないよ、きっと」
シンイ
「それにしても、アンルシア姫はともかく魔王ヴァレリアがお絵描きなんて… よく承諾しましたね」
ユシュカ
「イルーシャは大魔瘴期を防ぐ重要な鍵を握る魔瘴の巫女だからな。ヴァレリアもイルーシャの頼みを無碍に断るわけにはいかないと思ったんだろう」
アスバル
「それに、あれで結構優しいところがあるからね」
シンイ
「…信じられません」
エステラ
「シンイさん、今は魔族の皆さんを信じられなくても、彼らを信じているエックスさんやアンルシア姫を信じましょう」
シンイ
「エステラさん…」
エステラ
「それに、私はアンルシア姫とヴァレリアさんがどんな絵を描くのか興味があります。もしかしたら、とても可愛い絵を描くかもしれませんよ。うふふ」
シンイ
「え?」
ユシュカ
「まあ、たしかにあのヴァレリアがどんな絵を描くのかは興味深いな」
アスバル
「うん、正直なところ想像がつかないよ」
ユシュカ
「ちょっと後ろからこっそり見てみるか」
アスバル
「やめときなよユシュカ、描きかけの絵をこっそり見るなんて」
ユシュカ
「かたいこと言うなって、どれどれ…
!?
こ、こいつは…………!!?」
ユシュカが見たヴァレリアの絵とはいったい…?
【 中編につづく 】