テオフィロスの冒険日誌

注意！
【この日誌にはVer5.4のストーリーにおけるネタバレが含まれております】
【この日誌は妄想二次創作ネタ日誌です。広い心でお読み下さい】



よろしいですか？




　イルーシャの提案でひょんなことからお絵描き対決をすることになった勇者姫アンルシアと氷の魔王ヴァレリア。「二人の描く絵とは一体どんなものなのか？」と好奇心を抱いたユシュカはヴァレリアの後ろからこっそりと彼女の描きかけの絵を見たのだったが…



ユシュカ
「こ、こいつは…！？」

アスバル
「どうしたんだい、ユシュカ」

ユシュカ
「アスバル…　この絵が何に見える…？」

アスバル
「何って、大魔王を描いたんじゃ…

え？」



エステラ
「お二人とも、固まってしまいましたがどうしたんでしょう。そんなに変わった絵なのでしょうか？私も気になってきました」

シンイ
「エステラさん！　魔王の描いた絵なんか見たら呪われますよ！？」

エステラ
「大げさですよ、シンイさん。いくら魔王が描いた絵とはいえ見ただけでそんな…

ヒィッ！！？」

シンイ
「エステラさんッ！？　くっ、やはり魔族。我々アストルティアの民を魔王の絵で呪い殺すつもりなのか！」

ユシュカ
「待て！　落ち着け！　とにかくお前もヴァレリアの絵を見てみろ！」

シンイ
「その手は食いませんよ！油断させて私もエステラさんのように呪うつもりでしょう！」

エステラ
「シンイさん、私なら大丈夫です。ちょっとビックリしただけで…　シンイさんもヴァレリアさんの絵をご覧になって下さい。私が驚いた理由が分かりますから」

シンイ
「エステラさんがそう言うのなら…

（おずおず）

！？　こ、この絵は…！！？



ものすごく下手ですね…」

ユシュカ
「やっぱりそう見えるか」

アスバル
「正直、何を書いているのかもよく分からないね」

エステラ
「少なくともエックスさんには…　いえ、ヒトにさえ見えません」

ユシュカ
「っていうか、どうすんだよこれ。曲がりなりにも対決なんだろ？こんなの、勇者の圧勝じゃねーか。それで収まるヴァレリアとは思えないぜ」

エステラ
「一応、アンルシアさんの絵も見てみましょうか…」

アスバル
「そうだね。片方だけ見て結論を決めつけるのは危険だよ」



一同
「そーーーーーーーっ

…

！！？」



シンイ
「これは…

魔王ヴァレリアに負けず劣らず下手ですね…」

ユシュカ
「そうか、アストルティアの民にもそう見えるんなら、オレの感覚がおかしいわけじゃないんだな。安心したぜ」

アスバル
「しかし、両方の出来映えがこれじゃあどちらにせよ決着がつかないんじゃないかな」

エステラ
「イルーシャさんはどうなさるつもりなんでしょう」



？？？
「ハッハッハッ！　お前たち、元気にやっているか？　オレ様が陣中見舞いに来てやったぞ！」



　お絵描き対決の勝敗の行方を気にする一同の前に現われた人物とは一体…？

 

【　後編につづく　】