注意!
【この日誌は妄想二次創作ネタ日誌です。広い心でお読み下さい】
特に要注意!!
【この日誌はVer.4までのメインストーリーに関してのネタバレを含んでおります】
よろしいですか?
アストルティアの大陸はかつて一つだった。その証拠のひとつとして、フィロソロスは『アストルティアの神話』の一節をそらんじる。創世の女神ルティアナが自らの意思で生み出したのは光だけであり、大地の方は、 「光に照らされた塵芥が寄り集まって勝手に生まれた」という自らの解釈を語るのだったが…
ハネツキ
「ん? どういうことかよく分からないんですけど…」
カーラム
「それは、大地の創造に関して創世の女神ルティアナの積極的な意思が介在していなかった、ということですか?」
フィロソロス
「そういうことじゃ。ルティアナは最初から大地を創ろうと意図していたのではなく、光を生み出した結果、塵芥が集まって大地が 『生まれてしまった』のではないかとわしは思っておる」
パルミオ
「意図して創ったわけではなく偶然の産物だったからこそ、様々な地質が渾然一体と入り混じった大地が生まれたのですね!すごいぞ!これは新発見だ!」
ハネツキ
「はぁ~ なるほどね~。でもいくら先生の教え子が書いた本だからって、神話なんて解釈の仕方によっていくらでも意味が変わってくるんじゃないでしょうか」
フィロソロス
「ハネツキ博士の言うことももっともじゃ。だがその疑問に答える前にもうひとつ聞いて欲しいことがある。今度は第二章 『七柱の神と七つの種族』の一節じゃ…
【 次いでルティアナが生み出したのが、
女神の七人の子と呼ばれる兄弟神である。
彼らは母神が創った世界に存在する大地を七つに分け与えられて、
各々がそこに住まう七つの種族を創り出した 】
この 【 大地を七つに分け与えられて 】 という表現がどうも引っ掛かってのう。
なぜ、【 七つの大地をそれぞれ分け与えられて 】 という言い回しではないのか。これではまるで一つの大地を七つに分けたように思えないかね?」
カーラム
「たしかに… そう言われればそうとも取れますね」
パルミオ
「これはもう間違いないですよ!神話でそのように伝えられているのなら、やっぱりアストルティアの大陸はかつて一つの大陸だったんです!いやったー!新発見だっ!」
フィロソロス
「落ち着きたまえパルミオ博士。
…さて、さっきのハネツキ博士の疑問じゃが、残念ながらロッサム博士の研究も充分とは言えんでな。『アストルティアの神話』という本は世界中の神話、伝承をよく調べてまとめあげてはいるものの、それを裏付ける決定的な証拠はないんじゃよ」
パルミオ
「な、なんですって!?」
フィロソロス
「そしてここからが肝心なのじゃがな、最近 『アストルティアの始まり』という本がレンダーシア大陸の不思議の魔塔で見つかったのじゃ」
カーラム
「不思議の魔塔… そういえば聞いたことがあります」
ハネツキ
「知っているの、カーラムさん!?」
カーラム
「はるか昔、神の知識を求めた稀代の錬金術師が天を貫く高い塔を建てたとか。ですがその扉は決して開くことはなく、塔の中に隠された錬金術師の秘奥も永らく謎とされていたはず」
フィロソロス
「その不思議の魔塔の扉がついに開かれたのじゃ。冒険者たちによってな」
パルミオ
「わかりましたよ!不思議の魔塔で見つかった 『アストルティアの始まり』に、全ての大陸が一つだった決定的な証拠が記されているのですね!すごいぞ!新発見だっ!!」
ハネツキ
「な~んだ、さんざんもったいぶってたけど結局先生はちゃんと証拠を持ってたんじゃないですか。
まったく人が悪いんだから」
フィロソロス
「………」
カーラム
「…先生、どうかしたのですか?」
フィロソロス
「あいにくじゃが 『アストルティアの始まり』に記されていたのはパルミオ博士の説とはまったく逆のことでのう」
一同
「…え?」
フィロソロス
「 『アストルティアの始まり』 の記述はこうじゃ…
【 創世の女神ルティアナは 星海の果てより
混沌に満ちた時空に たどり着き
世界を創るという 偉大な奇跡を行われた。
女神が手をかざすと 混沌は7つに分かれ
天空を浮遊する ひとつの大地と
大海に浮かぶ 6つの大地が 生みだされた。
これが アストルティアと呼ばれる世界の
始まりの神話である 】 」
【 学者たちの夜明け その6 へ続く 】
※ その6の公開時期は未定です。しばらくお待ち下さい。