注意!
【この日誌は妄想二次創作ネタ日誌です。広い心でお読み下さい】
特に要注意!!
【この日誌はVer.4までのメインストーリーに関してのネタバレを含んでおります】
よろしいですか?
アストルティアの大陸はかつて一つだった。カーラムの言う三つの大陸に共通する地質、パルミオ博士の言う異なる大陸における共通する植生、そしてフィロソロスの語る『アストルティアの神話』… 様々な根拠が提示されたのだが、フィロソロスが最後に示したのはそれらを覆すものだった…
カーラム
「 【女神が手をかざすと 混沌は7つに分かれ
天空を浮遊する ひとつの大地と
大海に浮かぶ 6つの大地が 生みだされた】
か…
まいったね、どうも」
パルミオ
「で、でもそんな記述の書物が見つかっただけで私の新説が否定されるわけでは!」
ハネツキ
「どんなに蓋然性が高く説得力に富んだ説であっても、たったひとつの反証でひっくり返されるのが歴史研究というものよ。あたしにでも分かる道理をパルミオ博士が分からないはずないでしょう?」
パルミオ
「う… それは…」
フィロソロス
「ハネツキ博士の言うとおりじゃな。『アストルティアの始まり』という書物の信憑性については今後の研究を待たねばならんが、発見された場所が不思議の魔塔ということを考えればこの本が偽書である可能性は低かろう。
だがそう気落ちしたものではないぞ、パルミオ博士」
パルミオ
「…え?」
フィロソロス
「カーラムくんが発見した三つの大陸に同じ地質の場所が存在するという事実。
パルミオ博士が発見したレンダーシア大陸と同じ植生が他の大陸にも存在するという事実。
これらの事実は紛れもなくこの世界のさまざまな謎を解き明かす鍵となる新発見じゃ。今はまだ材料が少なく結論を出すにはいたらないが、アストルティアには優秀な学者が多い。彼らの力を借りればいずれ必ず謎は解き明かされるじゃろう」
カーラム
「世界中の学者の共通研究テーマとするということですか?」
フィロソロス
「まあ、みんな忙しい学者ばかりじゃし優先する研究もあるじゃろうが、面白い試みだとは思わんかね?」
パルミオ
「全ての学者がアストルティアの謎に挑む… すごいぞ!なんてロマンあふれる考えなんだろう!」
ハネツキ
「でも、みんな協力してくれますかね?」
フィロソロス
「さすがに全員は無理じゃろうが、心当たりは何人かおるぞい。グレン城の歴史研究学者ダンデルくんは興味をもってくれそうじゃ」
ハネツキ
「あたしもドルワーム王国王立研究院のドゥラ院長とは交流があるから今度話してみるわ。でもあんまり期待しないでね。交流と言っても魔瘴研究についての情報交換を手紙でやりとりしているくらいだから」
フィロソロス
「ドルワーム王国ならラミザ王子はわしの教え子じゃ。王子にもドゥラ院長の協力を仰げんか要請しておこう」
カーラム
「私の方はヴェリナード城の王立調査団にコネがあります。オーディス王子も歴史や考古学には理解ある方なので話をしておきますよ」
フィロソロス
「とりあえずは明日の学会で二人の研究について他の学者の意見を聞いてみるとしようか。そのためにも今夜は早く寝て英気を養うとするかのう」
カーラム
「ところで先生。さっき言っていた海洋都市リンジャハルについて研究しているという先生の教え子には協力を頼まないんですか?優秀な人物だと話してましたが…」
フィロソロス
「むぅ、彼女か…。
いや、やめておこう。なにぶんコミュニケーション能力にいささかクセがありすぎるんでな。わしらが仲良さそうに共同研究なんぞしている所に誘ったら逆に呪われるかもしれんて」
ハネツキ
「呪うって… いったいどんな人なのよ…」
こうして、世界中の学者を巻き込んだアストルティアの謎を解く一大プロジェクトが幕を開けようとしていた。
…一人を除いて
【 学者たちの夜明け 完 】
ヒストリカ
「は!?」
クロニコ
「どうしたの、ヒストリカ?」
ヒストリカ
「なんだか今、仲間はずれにされた気がする!」
クロニコ
「またテキトーなことを言って…
だいたい、仲間はずれって言ってもそもそもヒストリカには仲間なんていないじゃない」
ヒストリカ
「シャラーーーップンヌッ!!
うるさいぞクロニコ!私には分かるんだ。今までにも何度も感じたことのあるこの波動…
間違いない、誰かが私を仲間はずれにしようとしているんだ!
おのれ、今に見ていろ。このワラタロー・改・ズワイガニフォームを使って… ふふ… ふふふふふ…」
クロニコ
「…やれやれ」