※注意!
【この日誌は妄想二次創作ネタ日誌です。広い心でお読み下さい】
※特に要注意!
【この日誌にはデスマスターの職業クエストに関する 『重大なネタバレ』 が含まれております】
よろしいですか?
「遠距離通話機の研究の鍵はデスマスターにある」そう考えたチリは様々な人の協力を得て、デスマスターとなるべく『冥食の儀』を行うためグレン領東の荒野に住むというデズリンを訪ねるのだった…
チリ
「…着いた。ここにデズリンさんがいるのね。チササの話では優しい女性だってことだけど本当に 『冥食の儀』を受けさせてくれるかしら。一応、チササにはデズリンさんに私のことを手紙で知らせてくれるように頼んでおいたけど…」
ネリム
「あ、きたきた!待ってたよー!アンタがチリだよね?アタシはネリム。デズ師匠の自慢の弟子なんだじぇい!」
チリ
「あ、えっとはじめまして。チリと申します。すみません、デズリンさんがこちらにいらっしゃると聞いてきたのですが…」
ネリム
「あー、それなんだけど…デズ師匠、ずいぶん前に死んじゃってここにはいないんだよね」
チリ
「え!?そんな…」
ネリム
「でも大丈夫!死んじゃったけど、死んでないから!」
チリ
「…はい?」
ネリム
「デスマスターは死なないの」
チリ
「何を言ってるのかサッパリわからないんだけど…」
ネリム
「まぁまぁ。それよりチリは『冥食の儀』を受けにきたんだよね?チササって人の手紙に書いてあったよ。デズ師匠はいないけど弟子のこのアタシがしっかりバッチリ儀式を受けさせたげるから大船に乗った気持ちでドーンとまかせちゃって!」
チリ
「いや、ものすごく不安だわ」
ネリム
「だいじょーぶ!『おむかえデスよ』はコバッチュさんからもう受け取ってるよね?じゃあそこのソファに寝転んでそれ飲んで」
チリ
「…やっぱりちょっと考えなおさせて」
ネリム
「あー、もうメンドクサイなぁ。いいから薬貸して!ハイ、飲んで!」
チリ
「え!?ちょっ! モガグゴッ…!」
~~~~~~~~
チリ
「…なに、ここ?」
ネリム
「ここは『黄昏の園』。あの世とこの世の境にある場所なんだ」
チリ
「ネリムさん!?」
ネリム
「ふっふ~ん、驚いた?一流のデスマスターであるアタシはいつでもここに来ることが出来るんだじぇい!んじゃ、早速『冥食の儀』を行っちゃうよ~。 これ、食べて」
チリ
「この果物は…?」
ネリム
「これは『ヨモの実』っていってね、そこにあるヨモの木の果実なんだ。あの世とこの世の境の食べ物であるこのヨモの実を食べることで、デスマスターに必要な『霊感』を目覚めさせるの。これが 『冥食の儀』ってワケ」
チリ
「あの世とこの世の境の食べ物… 見た目はけっこう美味しそうだけど」
ネリム
「まぁ、心配だったら一口かじるだけでもオッケーだよ。あたしは…ムシャムシャ…お腹いっぱい…ハグハグ…食べたけど… ゲフッ」
チリ
「今も食べてるし… モグ… ングング… ゴクン」
ネリム
「よっしゃ! これで『冥食の儀』は終了!」
チリ
「もう終わり!?これなら誰でもデスマスターになれるんじゃ… って、あれ 急に眠気が…」
ネリム
「目が覚めたら『霊感』が目覚めてるハズだから!そんじゃまた後でね~」
~~~~~~~~
チリ
「…ん、あれ、ここは…」
ネリム
「お、目が覚めた?おっかえり~。どうかな気分は」
チリ
「ちょっと頭がフラフラするけど、たいしたことないわ」
ネリム
「そんじゃ『霊感』が目覚めたかどうか確かめてみよっか。こっち来て!」
チリ
「見たことない機械ね…」
ネリム
「おーい、みんな集まってる?」
?
『…やあネリム、久しぶり』
??
『新人デスマスターさんの冥食の儀は終わったのかな?』
???
『ネリムのことだからまたヨモの実を食べまくったんじゃないの』
ネリム
「余計なことは言わなくてよろしい!」
チリ
「箱から声が…? え? これってもしかして…」
ネリム
「じゃじゃーん!これこそ、他のデスマスターといつでも会話が出来る 『霊界通話機』なのだ!すごいっしょ!」
チリ
「これよ!私が作りたい『遠距離通話機』はまさにこれなのよ!ね、これってどういう仕組みなの?」
ネリム
「んー、あたしにもよく分かんないんだよね。だからここは詳しい人に説明を頼んであるから!」
チリ
「詳しい人?」
霊界通話機
『…うふふ。はじめましてチリさん。聞こえるかしら~?ネリムの師匠のデズリンです』
チリ
「!?」
【 遠く響く声 その5 へ続く 】