※注意!
【この日誌にはVer.3.1あたりまでのストーリー、および様々なサブクエストのネタバレが含まれております】
【この日誌は妄想二次創作日誌です。広い心でお読み下さい】
よろしいでしょうか?
ヴェリナード衛士隊の追跡を振り切り猫島へと逃げ延びたキャスランはソーミャ、リベリオ、ミャルジと出会う。キャスランが罪人ではないかと勘繰ったミャルジとリベリオだったが、ソーミャの提案で猫島の長であるキャット・マンマーの裁可を仰ぐため巨猫の巣へと向かうのであった…
マンマー
「おおソーミャ、よく来てくれたのう。ジュニアも喜んでおるぞ」
ソーミャ
「ごぶさたしてます、マンマーさん。今日はこのお花をジュニアちゃんにプレゼントしようと思って会いに来ました」
マンマー
「まぁ、キレイな花だこと… これはベージュカメリアだね。そなたが育てたのかい?」
ソーミャ
「はい。私、花を育てるのは上手じゃないから少ししか咲かなかったんですけど、ジュニアちゃんにあげたいなと思って」
マンマー
「ソーミャは本当に良い子だねぇ。これからもジュニアと仲良くしてやっておくれ。
…さて、リベリオ。そなたの用件を聞こうか」
リベリオ
「はっ! 恐れながら申し上げますニャ! このキャスランなるウェディ娘。どうやら罪を犯した末にこの猫島へと逃げてきた疑いがございます。何卒マンマー様の御裁可を賜りたく!」
マンマー
「ふむ… キャスランとやら。そなたまことに罪を犯したのか?」
キャスラン
「ああ、その通りさ。白いフードの旦那から 『協力すれば望むだけの報酬をやろう』って言われてヴェリナードの王子誘拐の片棒を担いだんだけど、いざ事が済んだら旦那は王子を連れてそのままトンズラ。私は約束の報酬も貰えず城の衛士どもに追われて命からがらこの島まで逃げてきたってワケ」
ミャルジ
「やっぱり罪人だったでヤンス!」
リベリオ
「マンマー様!こやつをこの島に置いておくわけにはいきませぬニャ!即刻ヴェリナードの衛士に引き渡すべきですニャ!」
ソーミャ
「二人とも、ちょっと待っ…!」
マンマー
「静まれっ!!」
リベリオ、ミャルジ
「!?」
マンマー
「キャスランよ、ずいぶんアッサリと己の罪を自白したものだの。同朋であるウェディに仇なし命がけで逃げてきたワリには殊勝に過ぎると思わざるをえん。その心底にいったい何を隠しておる?」
キャスラン
「…嫌いなのよ、ウェディが」
マンマー
「…何?」
ソーミャ
「え?」
キャスラン
「私にとっちゃウェディに比べれば猫魔族の方がはるかに信用できるね。ヤツらは他人を見下し自分より弱い者を虐げることばかり考えてる。何が愛を歌う種族だ。ふざけんなっての!」
マンマー
「ずいぶんと過激な物言いだが、それだけに嘘は言ってないようだ。よかろう、そなたの猫島での滞在を許そう」
リベリオ
「ニャニャッ!? マンマー様、まことに僭越ながらそれはいくらなんでも寛容が過ぎるのではありませぬかニャッ!」
マンマー
「リベリオ、お前も知っておろう。我ら巨猫族とウェディ族とは互いに殺生をせぬという古き約定があることを。この娘が罪人であることは明白でありその裁きをウェディ族に委ねるべきというそなたの進言も至極当然。だが、疲れ果てた逃亡者を無碍に放逐するほどこのマンマーは鬼ではない。体力が回復するまで島においてやるだけのこと。よいな?」
リベリオ
「…御意ですニャ」
マンマー
「さて、そうと決まればソーミャの歓迎の宴をせねばな。キャスランよ、そなたも腹が減っておろう。遠慮せず食べるがよいぞ」
キャスラン
「そういうことなら、ありがたくごちそうになるよ」
ミャルジ
「旦那、そんなにネコマンマの実ばかり食べたらお腹を壊すでヤンス」
リベリオ
「マンマー様は優しすぎるニャ!こうなったらヤケ食いニャ!」
ミャルジ
「まったく…アッシはいつ煙管の話が出てくるかヒヤヒヤしてたでヤンスのに」
ソーミャ
「キャスラン姉ちゃん、このとこなつココナッツのジュース、美味しいね!」
キャスラン
「お嬢ちゃん、私が怖くないのかい?」
ソーミャ
「ちっとも」
キャスラン
「変わってるよ、アンタ」
マンマー
「しかし招かれざる客というのは続くものだの。この前、海辺で拾ったあの者といい」
キャスラン
「なんだい、私以外にもウェディの客がいるのかい?」
マンマー
「うむ。どうやら船で海を渡る途中に遭難したようでな。ずっと眠り続けておるのだ。目が覚めたらそなたたちにも会わせよう」
海辺に倒れていた遭難者とは?
第三話 へ続く。