※注意!
【この日誌にはVer.3.1あたりまでのストーリー、および様々なサブクエストのネタバレが含まれております】
【この日誌は妄想二次創作日誌です。広い心でお読み下さい】
よろしいでしょうか?
ヴェリナード衛士隊の追跡を振り切り猫島へと逃げ延びたキャスラン。マンマーの前でオーディス王子誘拐という自らの罪を自白するが 「体力が回復するまで」という期限付きでマンマーの裁可により猫島での滞在を許される。そんな折り、招かれざるウェディの客がもう一人いることを知るのだった…
マンマー
「ふむ、体はだいぶ良くなったようだが顔色がまだ優れぬようだの。無理はせぬようにな」
?
「命を救っていただき感謝の言葉もありません。ですが私はヴェリナード王室に弓を引きし大罪人。私を匿ってはマンマー様をはじめこの島の者たちに災禍が及びましょう。すぐに出立したく思います」
リベリオ
「ニャニャニャッ!? キャスランだけでなくコイツも大罪人とニャッ!?いったいぜんたいどうなっているのニャ!」
ミャルジ
「旦那、落ち着くでヤンス」
ソーミャ
「あの、マンマーさん。この人はいったい誰なんですか?」
マンマー
「名前はノーラン。故郷の島に一人小舟で向かう途中、嵐にあって遭難しこの猫島に漂着したそうだ。わらわが聞いたのはここまで。あとは本人に語ってもらうとしよう」
ノーラン
「…オレはヴェリナード王国の衛士隊…だった」
キャスラン
「衛士隊…!」
ノーラン
「だが、魔法戦士団を壊滅させようと魔物商人と手を結びヴェリナード王国に混乱を招いた。魔法戦士団さえ無くなればオレの大切な人を死なせずに済むと思ったんだ。愚かだった。そんなことをしても意味は無かったんだ。アイツはオレなんかよりよっぽど強かった… オレが守る必要なんて無いほどに」
マンマー
「それがそなたの罪か。しかし罪人であるそなたがなぜ獄につながれず海を漂流するハメになったのだ?故郷の島に向かうと言っておったが」
ノーラン
「オレに下された裁きはウェナ諸島からの永久追放だった。生ある限りこのウェナ諸島に足を踏み入れることは許さぬと。でも追放される前にせめて母の墓参りをしたいと思って小舟で故郷の島に渡ろうとしたのさ。ところが途中で嵐にあって… ああ、これはオレの罪に対する天罰なんだなって覚悟したよ。それがどういうわけか運良くこの島に流れ付いて助かったってわけだ」
ソーミャ
「きっと、まだ死んじゃダメだって神様が言ってるんだよ!」
ノーラン
「さあ、どうだろうな…」
リベリオ
「おふくろさんの墓参りって言ってたが、オマエ他に家族はいないのかニャ?」
ミャルジ
「旦那!そういうデリケートなことは聞いちゃダメでヤンス!」
ノーラン
「家族は…いない。オレの故郷の町は14年前に魔物の大群に襲われて滅びた。あっという間だった。家も人も何もかも炎に包まれて灰になった。もうその町は残っていない。あるのは無数の墓標だけだ」
キャスラン
「もしかしてあんたの故郷って、ウェナ諸島の西のはずれに浮かぶ小さな島の小さな町じゃあないのかい」
ノーラン
「知ってるのか?」
キャスラン
「いやあ、なんとなくそう思っただけだよ」
マンマー
「14年前か。あの頃は大魔王が魔界から攻めてきた影響で世界中の魔物たちが暴れ出したものさ。この猫島に住む猫魔族たちにも我を失うものたちがたくさん出て来て大変だったよ。かの伝説の暴君バサグランデもかくやというほどの大混乱さ」
キャスラン
「う…」
マンマー
「だが、ヴェリナード王国の魔法戦士団が世界中で魔物の暴走を食い止めてくれたおかげでなんとか持ちこたえたのだ。そなたの故郷の町のことは残念だったが、魔法戦士団の活躍が無ければ悲劇は何倍にもなっていたであろう」
ノーラン
「…」
マンマー
「そうそう、忘れないうちにコレを返しておこう」
ノーラン
「これは、魔法戦士の証!」
マンマー
「そなたを助けた浜辺で部下が拾ってきたのだ。そなたが魔法戦士団を憎む理由は分からぬが、大切なものなのだろう?」
ノーラン
「…親父の形見だ」
ソーミャ
「もしかしたら、お父さんが嵐から守ってくれたのかも」
キャスラン
「やれやれ、どいつもこいつもロマンチストなことで」
マンマー
「親の形見というのはかけがえのないものさ。わらわも先代から受け継いだ煙管をずっと大切にしていたが、この前壊れてしまってねぇ。それは悲しかったものだよ」
リベリオ
「ギクッ!!」
ソーミャ
「どうかしたの、リベリオ?」
リベリオが焦る理由とは?
第四話 へ続く。