※注意!
【この日誌にはVer.3.1あたりまでのストーリー、および様々なサブクエストのネタバレが含まれております】
【この日誌は妄想二次創作日誌です。広い心でお読み下さい】
よろしいでしょうか?
カラミントの花を手に入れたノーラン、ソーミャ、ミャルジは巨猫の巣への帰途についていた。一方、煙管の修理を請け負ったキャスランは…
キャスラン
「よし…と。 こんなもんでどうだい?」
マンマー
「ふむ、見事なものだ。壊れる前とまったく見分けがつかぬ。そなたなかなかに器用なのだな」
キャスラン
「まーね。私がその気になれば古めかしい石版を捏造して王立調査員を簡単にダマせるんだから。このくらいはお茶の子さいさいさ」
リベリオ
「いま、さらっと不穏なことを言った気がするニャ」
キャスラン
「それにしても、ずいぶんとフニモニウムが余っちまったね。アンタいくらなんでも考え無しに集めすぎだろ?」
リベリオ
「大きなお世話ニャ!」
マンマー
「これほどの才があればまっとうに暮らす道などいくらでもあろうに、なにゆえ王子誘拐なんぞに手を染めた?ウェディが嫌いだと申しておったが」
キャスラン
「いいじゃないかその話は。木戸銭払うってんなら教えてやんないこともないけど」
マンマー
「14年前の魔物の襲来か?」
キャスラン
「!」
リベリオ
「どういうことですかニャ」
マンマー
「ノーランが故郷の町を襲われた話をした時、そなた故郷の場所を言い当てておったな。もしやそなたの故郷も同じ町ではないかと思ってな」
リベリオ
「ニャニャ!?」
キャスラン
「同じとは限らないさ。アンタが言ったようにあの頃は世界中が魔物に襲われていたからね。似たように滅んだ町なんていくらでもあるだろうよ。ただ、私のいた町は地獄だった…。魔物に襲われたからじゃない、問題はその後さ。生き残った連中は自分のことだけ考え、わずかな食べ物を奪い合った。分かってるさ。みんな自分が生きるのに必死で、家族を亡くした幼い女の子に構ってる余裕なんてなかったのは…
だから私は誓ったんだ。例え同族だろうとウェディは信じない。信じるのは力だけだって!」
マンマー
「リベリオよ、どう思う?」
リベリオ
「お許しを得て申し上げますニャ。自分の身を守るためには力は必要ですニャ。でも、力だけあっても虚しいだけなのですニャ。それに… ひとりはやっぱり寂しいですニャ」
キャスラン
「…口ではなんとでも言えるよ」
マンマー
「キャスランよ、わらわは思うのだが… おや、ソーミャたちが帰ってきたようだね」
ソーミャ
「マンマーさん、ただいま!」
リベリオ
「ニャニャッ!? なんだかソーミャ以外はボロボロじゃないかニャ?」
ミャルジ
「なんでもないでヤンス」
ノーラン
「お待たせいたしましたマンマー様。カラミントの花を持って参りました。どうぞお納めください」
マンマー
「うむ、三人ともご苦労だった。感謝するぞ、カラミントの花を持ってきてくれたこと。それと、この猫島の平和を守ってくれたことを…」
ノーラン、ミャルジ
「!」
マンマー
「さて、皆疲れたであろう。夕餉までゆっくり休むが良いぞ。わらわは早速、直ったばかりの煙管で新鮮なカラミントの花の香を味わうとするかの」
ソーミャ
「わぁ、本当に直ったんだ。キャスラン姉ちゃんってスゴイね!」
キャスラン
「よしな。ったく、お嬢ちゃんもつくづく物好きだねぇ。大体、一人でこんな魔物だらけの島に来て親は心配しないのかい?」
ソーミャ
「親はいないんだ。ちっちゃい頃に私をおいてレンダーシア大陸に渡ったまま行方不明になっちゃって…」
ノーラン
「そうだったのか…」
キャスラン
「…はん! まぁよくある話だね。この世界、みなし子なんていくらでもいるさ」
ノーラン
「オマエ…!」
ソーミャ
「キャスラン姉ちゃんの言う通りだよ。私だけが不幸なんじゃない。でも私には助けてくれる人がたくさんいる。それにお父さんもお母さんも死んだって決まったわけじゃないし、いつか会える時が来たら胸を張って言うの。二人の子供はこんなに立派になったよ、って。だから明日の私は今日よりもっともっと強くなるって信じて頑張るんだ!」
ノーラン
「ソーミャ…」
キャスラン
「あーあー、子供ってのは気楽でいいねぇ」
リベリオ
「三人とも何話してるニャ。夕ご飯の用意が出来たから早くこっちに来るニャ」
ソーミャ
「ありがとうリベリオ。そうだ!私は明日帰っちゃうから、今夜は三人で一緒に寝ようよ。ね、決まり!」
キャスラン
「は!?」
ノーラン
「…ま、しかたないか」
第七話 へ続く