※注意!
【この日誌にはVer.3.1あたりまでのストーリー、および様々なサブクエのネタバレが含まれております】
【この日誌は妄想二次創作日誌です。広い心でお読み下さい】
よろしいでしょうか?
ソーミャがジュレットの町に帰って数日が経過した。二人とも体はすっかり良くなり、猫島を去る時がやってきた…
マンマー
「キャスラン、ノーラン、二人とも体の方はすっかり良いようだな」
ノーラン
「はい、マンマー様のおかげを持ちまして」
キャスラン
「その、なんだ、思ったより居心地は悪くなかったよ」
マンマー
「うむ。ところでノーランよ」
ノーラン
「は、何でしょうか?」
マンマー
「そなた、魔法戦士団の壊滅を企んだ罰としてウェナ諸島からの永久追放を言い渡されたと言ったな」
ノーラン
「…左様です」
マンマー
「このキャスランはオーディス王子誘拐共犯の大罪人。この者をヴェリナード城に連行して魔法戦士団に引き渡せばその功績によりそなたの罪は許され再び衛士隊に戻れるのではないか?」
ノーラン
「なっ…!?」
キャスラン
「まぁ、体が治ったらヴェリナード王国の役人に引き渡すって話だったからねぇ。もっとも、私だって 『はいそうですか』 とおとなしくお縄になるつもりはないよ。この島を出たらスキを見て逃げ出してやるさ」
ノーラン
「オレはもう衛士じゃない。だからアンタを捕まえる気はない。逃げたきゃ好きにすればいい」
キャスラン
「いいのかい?礼なら言わないよ」
マンマー
「話は決まった。二人ともあとは自由にするが良い。
…っとその前に渡すものがあるんだったね」
ノーラン
「…この花は?」
マンマー
「ソーミャがジュニアにくれたベージュカメリアだよ。ジュレットの町へ帰る前に、二人がここを去る時に一輪ずつ渡して欲しいって頼んでいったんだ」
キャスラン
「…どこまでも、おひとよしなお嬢ちゃんだよ」
マンマー
「では二人とも、達者でな。そなたたちに今日よりも良い明日が訪れることを祈っておるぞ」
ノーラン
「今日よりも良い明日か… さて、オレはジュレットの町に戻ったら大陸間鉄道でオーグリード大陸に渡るつもりだが、アンタはどうするんだ?」
キャスラン
「それを聞いてどうするのさ? まさかスネに傷を持つ男と女、あてのない逃避行なんてロマンスを抱いてるんじゃないだろね」
ノーラン
「サメバーンのエサになりたくなかったらへらず口もそのくらいにしとくんだな。だが、オレが言うのも説得力がないがあまり騒動を起こすなよ」
キャスラン
「それこそへらず口だね… って、あれ?あそこにいるのは…」
?
「いよぉっ キャスラン! キャスランじゃないかっ!」
キャスラン
「スクアーロ!? アンタいったいこんなとこで何してんだよ!」
ノーラン
「知り合いか?」
キャスラン
「腐れ縁だよ」
スクアーロ
「オレは海賊だぜ? 全ての海はオレ様の庭だ!」
キャスラン
「どうせ手下のタコメットに愛想尽かされて置き去りにされたんだろ?」
スクアーロ
「ぐっ… なぜそれを…
ゴホン! ところで、いい儲け話があるんだがオマエも一口乗らないか?」
キャスラン
「儲け話?」
スクアーロ
「おうよ! なんでも近いうちにヴェリナード王室が所有する豪華客船クイーンディオーレ号でセレブばかり集めた盛大なオークションが開かれるってウワサでな。それを襲っちまおうってわけさ。どうだ、乗るだろ?」
キャスラン
「…やめとくよ」
スクアーロ
「はぁっ!? オマエ正気か? こんなチャンス滅多にないぞ!」
キャスラン
「今はそういう気分じゃないんだよ。じゃな」
スクアーロ
「なんだってんだ、人がせっかく親切で誘ってやってんのに。ったく、似合わない花なんか胸に挿しちまってよぉ…
お、そっちの兄さんはどうだい?なかなか腕が立ちそうだしオレの手下にならないか?トニーとベニーはいまいち頼りなくってなぁ」
ノーラン
「それ以上口を開くと海の底に沈めてアビサルシャークのエサにするぞ」
スクアーロ
「な…!?
く~~~~ なんだよオマエら!そろいもそろって人の好意を無視しやがって!バーカ、バーカ!
オマエらなんか真っ黒いネコの魔物に襲われて無一文になっちまえっ!!」
ノーラン
「いいのか?せっかくの儲け話なんだろ」
キャスラン
「いいんだよ。私らにはソーミャから貰った花があるしね。それに、明日のことなんてどうとでもなるさ」
ノーラン
「…そうだな。明日のことはどうとでもなる、か」
ベージュカメリアの花言葉 『 また、明日 』
【 咎人たちに花束を 完 】