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忘却のおじいちゃん

テオフィロス

[テオフィロス]

キャラID
: RW642-070
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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テオフィロスの冒険日誌

2021-09-15 18:32:44.0 2021-09-15 18:43:32.0テーマ:その他

【妄想二次創作】 オーディス王子の決意

※注意!
【この日誌には以下のストーリーに関するネタバレが含まれております】
・ヴェリナード外伝クエスト
・神話篇クエスト

【この日誌は二次創作日誌です。広い心でお読み下さい】



よろしいですか?



世告げの姫ロディアの呼びかけにより六王会議を開催するためガートラント城へと集まった五大陸の王たち。世界の行く末について重大な会議が開かれる一方で、ヴェリナード女王ディオーレの付き添いでやって来たオーディス王子とメルー公は貴賓室である人物を待っていた…




オーディス
「父上、再会を楽しみにしていた人物とはいったい誰なのですか?」

メルー
「うむ、ワシが魔法戦士だった頃この国に派遣された時に知り合った男でな。剣の達人なのだよ」





オーディス
「剣神と謳われる父上がそこまで言うなんて、さぞや屈強な方なのですね」

メルー
「見たらきっと驚くぞ。それにしても遅いな。そろそろ来ると思うのだが…」


「ご無沙汰しておりました! メルー殿!」

メルー
「おお!久しぶりだな、スピンドル殿! 少しふっくらとしたのではないか?」

オーディス
「こ、この人が父上も褒めるほどの剣の達人…!?」






メルー
「どうだオーディス。驚いただろう」

オーディス
「…ええ、とても」


スピンドル
「おお、こちらがオーディス王子ですな!実に精悍でいらっしゃる。これでヴェリナード王国の未来も安泰ですな!」

メルー
「いやいや、未熟者で心配が絶えんよ。剣の腕もまだまだでな。そこで 『ガートラントの華』 と言われるスピンドル殿に稽古を着けてもらいたいのだ」

オーディス
「…ガートラントの華? この人が?」

スピンドル
「はっはっは、それは昔の話ですよ。そうそう、実はアルバムを整理していたらこんな写真が出て来まして」

メルー
「おお、これは懐かしい。ワシが魔法戦士としてこの国に派遣されていた頃だな」

オーディス
「 え 」










メルー
「この頃は二人ともまだ若かったな」

スピンドル
「メルー殿の勇姿は今も目に焼き付いておりますぞ」

オーディス
「父上、もしかしてこの写真に写っている人物は…」

メルー
「若い頃のワシとスピンドル殿だ」

オーディス
「なっ………!?」

スピンドル
「オーディス王子は若い頃のメルー殿にそっくりですな。剣の腕前もさぞたいしたものなのでしょう」

メルー
「スピンドル殿こそ儚げな見た目と流麗な剣さばきで 『ガートラントの華』と評判だったではないか。いったい、あんな細い体でどうしてこんなに強いのかと驚きでしたぞ。なぁオーディス、そう思わんか?   …どうした、オーディス?」

オーディス
「すみません、旅の疲れが出たみたいで… 少し外の風にあたってきます」

メルー
「まったく、数百年ぶりの男王を目指そうというのにそんな情けないことでどうする」

スピンドル
「いやいや、ガートラントの乾燥した気候は体に堪えるでしょう。無理はいけませんぞ」











オーディス
「…ふぅ

…ぼくも 何十年後には 父上のように なるのか」

セーリア
「オーディス王子。こんな所でどうしたのです?」








オーディス
「ああ、セーリア。ちょっと外の空気を吸いたくてね。セーリアは何をしているんだい?」

セーリア
「私はこの町の食べ物を味わいたくて色んなお店を回っていました。ガートラントのお料理もとっても美味しいですね。お肉のお料理が多いのですがオーガニックサラダなんてみずみずしくて、岩だらけのこの土地でどうして美味しいお野菜が育つのか不思議です」

オーディス
「本当にセーリアはよく食べるね。それなのにそんなに細いなんて、何か太らない秘訣でもあるのかい?」

セーリア
「いえ、特別なことは何も… しいて言えば、毎日 歌を歌っていることくらいでしょうか?」

オーディス
「歌?」

セーリア
「はい。歌うのってけっこう体力を使うんです。それに腹筋も鍛えられますから」

オーディス
「そうか! それで母上もあんなにスマートなのか! 決めたぞ、ぼくは何がなんでも王を目指す。そのためにも毎日、歌の練習だ!」

セーリア
「よくわかりませんが、王子がやる気になってくれて良かったです」



こうして、オーディス王子は男王になる決意をあらたにしたのだった。



【 オーディス王子の決意   完    】

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