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忘却のおじいちゃん

テオフィロス

[テオフィロス]

キャラID
: RW642-070
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: 僧侶
レベル
: 133

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テオフィロスの冒険日誌

2021-09-18 14:31:12.0 テーマ:その他

【妄想二次創作】 姫さまたちのお茶会 六種族の祭典篇

※注意!
【この日誌にはVer.3.0ストーリーの冒頭辺りまでのネタバレが含まれております】
【この日誌は妄想二次創作です。広い心でお読み下さい】

【この日誌は 2020年11月17日の日誌 『姫たちのお茶会』の後日談です】



よろしいですか?



大魔王が勇者と盟友に倒され世界に平和が訪れたことを記念し、グランゼドーラ王国のアリオス王の発案によって、アストルティア各国の君主と名士達を招いた「六種族の祭典」がグランドタイタス号の船上にて開かれていた。一方随伴した各国の姫たちは親睦を深めるため特別ラウンジにてお茶会を開いていたのであった…



アンルシア
「はじめまして、グランゼドーラ王アリオスの娘、アンルシアです。今日は皆さんにお目にかかれて嬉しいです」

リン
「カミハルムイ王ニコロイの娘、リンです。こちらこそ大魔王を倒した勇者姫とお近づきになれるなんて感激ですわ」




セーリア
「あの… 私まで招かれてよろしかったのでしょうか?」





リン
「もちろんですわ!セーリア姫はなんでも300年前のラーディス王のご息女だとか。暴君バサグランデを封印するために300年間永遠の地下迷宮で眠っていたなんてスゴイです!ぜひお話をお聞かせ下さい!」


セーリア
「はぁ…」

ゼラリム
「皆様、せっかくお越し下さったのに発案者の私がこのような有様で申し訳ありません…」

アンルシア
「いいのよゼラリム姫、無理しないで。船酔いの時は動かずに横になっていた方がいいわ」

ゼラリム
「私はじめて船というものに乗ったのですがこんなに揺れるとは思わなくて… うぷっ…」




リン
「ゼラリム姫には申し訳ありませんが、私達だけでお茶会を始めましょう。実は私お料理が趣味で、今日のお茶会のためにお菓子を作ってきましたの。良かったらどうぞ召し上がって」

セーリア
「お菓子!?」

アンルシア
「セーリアさん、急に目の色が変わりましたね…」

セーリア
「す、すみません。私、珍しい食べ物に目が無くて」

リン
「これですわ!カミハルムイ領北に自生している巨大タケノコを使った特製タケノコプリンですの!お口に合うとよろしいのですけれど」

アンルシア
「タケノコのプリン… 素材はともかく、なんだか色が独特というか…」

リン
「気づきまして?実は隠し味に『黄昏の果実』というとっても珍しい果実を使いましたの!」

アンルシア
「リン姫、つかぬことを伺いますけどご自分で味見とかは…?」

リン
「してませんわ。私はあくまで作るのが好きなんです」

アンルシア
「えぇ…」

リン
「さ、遠慮なさらずに」

アンルシア
「ここで食べなければ下手をすると国際問題に…! 考えるのよアンルシア!」

セーリア
「ご馳走さまでした」

アンルシア
「え!? セーリアさん、あなたこのプリンを食べたの?」

セーリア
「はい。とても美味しかったですよ」

アンルシア
「体はなんともない?どこか具合が悪いとか?」

セーリア
「どこも悪くありませんが…」

リン
「まぁ、お口に合って何よりですわ。さ、アンルシア姫もどうぞ召し上がって」

アンルシア
「こうなったら覚悟を決めるしかなさそうね… パクッ!モグモグモグ…

ゴクンッ!」

セーリア
「アンルシア姫、涙が… 泣くほど美味しかったのですね」

リン
「そんなに喜んで頂けるなんて光栄ですわ」

アンルシア
「ハァ…ハァ… ゴメンナサイ、そろそろ舞踏会のための着替えの時間なので、ここで失礼させていただくわね」

リン
「あら、名残惜しいけど仕方ありませんわね。今日はとても楽しかったですわ」










アンルシア
「…ふぅ、なんとか乗り切ったわ。ピクシスさんの助言に従って良かった」




占い侍女ピクシス
『よろしいですか姫、六種族の祭典には絶対にこの「破毒のリング」を着けていって下さいね!勇者である姫は全ての状態異常耐性を既に50%備えていますから、これで100%!どんな毒にも耐えられるはずです!』

アンルシア
「たしかに毒に侵された感じはしないけど口の中が… セーリアさんはどうして平気だったのかしら。

キャッ!?」


「あっ! ゴメンナサイ!つい考えごとをしてて… って、アンルシア姫!? 失礼しました!」

アンルシア
「いえ、こちらこそぶつかっちゃってゴメンナサイ。あなたのその服装はもしかしてドルワーム王立研究員の方かしら?」


「はい。王立研究員のチリと申します」

アンルシア
「ねぇ、チリさん」

チリ
「はい?」

アンルシア
「誰でも美味しい料理を作れる魔法って、どこかにないかしらね…」

チリ
「 え 」



【 姫たちのお茶会 六種族の祭典篇   完    】
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