※注意
【この日誌にはVer.4辺りまでのストーリー及び様々なサブクエストのネタバレを含んでいます】
【この日誌は妄想二次創作です。広い心でお読み下さい】
【この日誌にはメタフィクション的な視点が含まれています】
よろしいですか?
私の名前はテオフィロス。アストルティアでは少しは名の知られた小説家だ。ファンの間ではテオという愛称で親しまれている。
「アグラニの町に町長はいない」
その理由を探るため私は弟子を伴い捜査のためアグラニの町を訪れた。
町の歴史を調べるうちに、上層の町の誕生にガタラの採掘ギルドが関わっていたことを知ったのだった…
テオ
「ガタラの採掘ギルドが活動を休止している? なぜだ?」
弟子
「詳しい理由は分かりませんが、そのおかげでギルドから派遣されていた大勢の採掘士たちも引き上げてしまい、現在アクロニア鉱山は人手不足なんだそうです。なんとか新人採掘士を育てようとしてはいますが、なかなか難しいようですね」
テオ
「ホッツィ親方が、新人の採掘士が言うことを聞かずに手を焼いているって言ってたのはそういう事情もあったのか」
弟子
「くわえて、鉱山全体で採掘する鉱石の質も下がっているとか。それが新人採掘士の不満にも繋がっているという話ですよ」
テオ
「採掘ギルドから派遣されていた上層の町の代表者ってのはどうなったんだ。ホルタ神父の前はそいつが代表者だったんだろう。採掘士たちと一緒に引き上げたのか?」
弟子
「いえ、前任の代表者チャウチョは採掘ギルドが活動を休止するより前にガタラに戻ってます。約7年前ですね」
テオ
「戻ってその後はどうしている?」
弟子
「さあ… そこまではアグラニの住人は知らないようです。どうも評判の悪い人物だったらしくて、鉱山の利益を着服しているともっぱらのウワサでしたよ。いなくなってせいせいしてるんじゃないでしょうか」
テオ
「利益を着服… 採掘ギルドの活動休止…
ん~ わからん!」
弟子
「ここまで分かれば充分でしょう。アグラニの町は鉱夫たちが住む下層と商人たちが住む上層の二つに分かれていて、互いの利害を調整するために二人の代表者による協同統治が行われていた。それで 『 町長 』 はいなかった。答えが分かったんだからもう家に帰りましょう。これ以上調査を続ける予算もありません」
テオ
「いや、こうなったらガタラに行って調査だ! なぜ採掘ギルドが活動を休止したのか気になるしな」
弟子
「ぼくの言ったこと聞いてました? バカなんですか?」
テオ
「バカとはなんだ! ふっふっふ… 私を甘く見るなよ。用意周到なお前のことだ。いざという時のために予算を多めに持ってきていることくらいお見通しだ!」
弟子
「これは先生が旅先でうっかりモンスターに襲われて死んだ時に埋葬するための費用です。死体を野ざらしにしたら他の冒険者たちに迷惑をかけますからね。最期くらいスッキリした気分で逝きたいでしょう」
テオ
「縁起でもないこと言うな!」
弟子
「とにかく、もうこれ以上お金はかけられません。まだ日も高いことですし今から乗合馬車に乗ればガタラ発の最終列車に間に合うでしょう」
テオ
「…どうしてもダメか?」
弟子
「くどいですよ」
テオ
「わかった、私はガタラで調査を続ける。お前は一人で帰るがいい」
弟子
「頑張ってください。それじゃ」
テオ
「まてっ!」
弟子
「なんですか?」
テオ
「こういう時はフツー折れるだろうっ!?」
弟子
「えぇ~… めんどくさ」
テオ
「お、お前は…グスッ この謎を…ヒック 知りたいと…エグッ 思わないのか…?」
弟子
「あ~ も~ ハゲが泣き真似なんてしないで下さい。うっとうしい。
わかりましたよ。あと1日だけですからね。今すぐガタラに向かって、明日の朝イチから調査をしましょう。それでいいですか?」
テオ
「もちろんだ! 私の天才的頭脳をもってすれば1日で謎を解き明かしてみせよう!そうと決まれば早速出発するぞ!」
弟子
「…モンスター 襲ってこないかな」
アグラニ町長殺人事件 その5に続く
…かも?