※ 注意!
【この日誌にはVer.3クリアまでの本編ストーリー、および様々なクエストに関するネタバレが含まれています】
※ 特に要注意!!
【この日誌には 「 破界篇クエスト 」 の 『 重大なネタバレ 』 が含まれています】
よろしいですか?
破壊神シドーを倒したあと、偽りのレンダーシア大陸を気の向くままに旅していたクマリスはジャイラ密林で旅の剣士テグラムと出会う。テグラムから 「 魔勇者が再び復活する可能性はないのか? 」 と問われたクマリスは、滅びの剣として倒れた魔勇者の魂を完全に消滅させることにしたのだった…
テグラム
「魔勇者の魂を完全に消滅させるって、口で言うのは簡単だが具体的にはどうするんだ?」
クマリス
「魔勇者の魂はやつが果てたドラクロン山地の飛竜の峰を未ださまよっているはずだ。おそらくな。その魂を呼び出し、特殊な魔法陣を用いて消滅させる」
テグラム
「そんなこと出来るのか?」
クマリス
「魂を消滅させる魔法陣には心当たりがある。アラハギーロ王国のセラフィという人物に教わったんだ。だが、さまよえる魂を呼び出す方法となるとまるで見当がつかない」
テグラム
「魂を呼び出す…
そういえばあの商人が持っていた鐘、 『 魂呼びの鐘 』 と言ったか」
クマリス
「何か知っているのか?」
テグラム
「オレが魔勇者の魂に操られていた時に、グランゼドーラ王国の酒場にオーガの商人の男がいたんだ。たしか名前はナムゼル。なんでも、グランドタイタス号に乗ってココラタの浜辺に着いたあと、野をこえ山をこえグランゼドーラ王国にたどり着いたと言ってたな」
クマリス
「真の世界からやって来たということか」
テグラム
「ああ、その男が持っていた商品の中に 『 魂呼びの鐘 』 という物があったんだ。どこにいるかわからない死者の魂に呼びかける鐘だと言っていたが。おかしなものさ、オレ自身はそんな物に興味は無かったのに妙に記憶に残っている。いま思えばオレの中の魔勇者の魂がその鐘に執着していたのかもしれないな」
クマリス
「万が一自身が滅びた時の保険に、キルギルにでも魂を呼び出させて復活するつもりだったのか。だがそうはさせん。やつの魂を呼び出したら今度こそ消滅させてやる!」
テグラム
「本来はデスマスターと呼ばれる者たちにしか使えない代物らしいが、君は魔勇者と同じ魂から生まれた存在だ。もしかすると、魂同士が共鳴して呼び出せるかもしれない」
クマリス
「あまり嬉しくない言われ方だな。だが、今回はその可能性にかけるしかなさそうだ。テグラム、すまないがそのナムゼルという商人から魂呼びの鐘を手に入れてきてもらえるか?」
テグラム
「悪いがそれはできない」
クマリス
「なぜだ!?」
テグラム
「オレはグランゼドーラ王国の人たちが誰にも頼らず自分の意志で前を向いて生きるためにあの国を出たんだ。今オレが帰れば民衆は再び指導者を求めるかもしれない。それはオレの望むことじゃない」
クマリス
「…そういうことならやむをえないな。では、魂呼びの鐘は私が手に入れてこよう。貴公には魔勇者の魂を消滅させる魔法陣を描くための材料を集めてきてもらえるか?」
テグラム
「そのくらいならお安いご用だ」
【 憎しみのはてに その3 につづく 】