注意
【 この日誌には以下のネタバレが含まれております 】
・ Ver.2クリア(大魔王討伐)までのメインストーリー
・ レンダーシア大陸の様々なサブクエスト
・ スーパースター職業クエスト
【 この日誌は妄想二次創作日誌です。広い心でお読み下さい 】
よろしいですか?
プレシアンナとのダンス勝負に負け力を吸い取られたスーパースターのクリスレイはまともに踊れない体になってしまった。しかし再起を夢見る彼女は一縷の望みにかけ、光の河のチカラによる治療で名高いセレドの町の施療院を訪れたのだった…
ユーグ
「…うん、だいぶ治療の効果が出て来ているみたいですね。体の調子はどうですか?」
クリスレイ
「ええ、以前よりは体が動くようになったわ。でも踊ろうとすると力が入らなくて」
ユーグ
「あなたの体からは生命力とも呼べる力がほとんど失われていました。外傷らしい外傷もないのに思うように踊れなくなったのはそのせいでしょう」
クリスレイ
「あたい… また踊れるようになるのかな」
ユーグ
「焦りは禁物です。ここへ来た時のあなたは杖なしでは歩くこともままならなかったのに、今では日常生活にはほとんど支障をきたさないくらいに回復したのです。時間はかかるかもしれませんが、きっと以前のように踊れるようになりますよ」
クリスレイ
「前と同じじゃダメなんだ! トップスターになれるくらいじゃないと…」
ユーグ
「ふーむ…」
ドリス
「先生、そろそろセリクくんの診察の時間ですが」
ユーグ
「おやおや、もうそんな時間だったか…
そうだ。クリスレイさん、よかったら一緒にセリクくんの病室に行ってみませんか?」
クリスレイ
「え?」
ユーグ
「セリクくんも難病を患って一時は命も危ぶまれていたのですが、その後奇跡的に回復し今では大好きなトゥーラを以前と同じように弾くためにリハビリを懸命に頑張っているのですよ。彼と話してみれば少しは不安もまぎれるのではと思いまして」
クリスレイ
「トゥーラ弾きのセリクって、もしかして天才トゥーラ少年の?」
ユーグ
「ご存知でしたか」
クリスレイ
「でも、あたいが言うのもなんだけどリハビリ中の病人ってナイーブになってるんじゃない? 会っても大丈夫かな…」
ユーグ
「ご両親の話では以前は内向的な性格だったそうですが、病気が治ってからは見違えるように明るく社交的になったそうですよ。きっとあなたに会えば喜ぶことでしょう」
クリスレイ
「…じゃあ、会ってみようかな」
__________
ユーグ
「調子はどうかな、セリクくん?」
セリク
「まだ体力は戻ってないけど、手足はかなり動くようになりました。先生のおかげです」
フラム (セリク母)
「本当に先生には何とお礼を言って良いか…」
ユーグ
「全ては薬の材料であるアルゴンハートを持ってきてくれたあの冒険者のおかげですよ」
ティード (セリク父)
「ところで先生、こちらの女性は…?」
セリク
「スーパースターのクリスレイさんですよね?」
クリスレイ
「あたいを知ってるの?」
セリク
「以前あなたのステージを見たことがあるんです。とても見事なダンスだったので印象に残ってたんですよ」
クリスレイ
「ありがとう… でも、今は前みたいに踊れなくなっちゃって自分が情けないよ」
セリク
「ぼくもです。全身が石化するっていう原因不明の病気になってトゥーラが弾けなくなった時は死にたいくらい絶望しました」
クリスレイ
「全身が石化!? そんな恐ろしい病気があるの?」
セリク
「うん。あの時は体だけじゃなく心も… 魂も死にかけてたんだ。でもたくさんの友達と親切で勇敢な冒険者さんのおかげでぼくは甦ることが出来たんです。だからまたトゥーラを弾けるように頑張らなくちゃ」
クリスレイ
「スゴイや。君は強いね… そういえばあたいには助けてくれる仲間なんていなかったな。ずっと一人で修行してたし」
セリク
「それなら、丁度いまダーマ神殿にギザント一座っていう旅芸人の一座が来ているから会ってみたらどうかな?一座には踊り子さんもいるし、相談にのってくれるかも」
ユーグ
「なるほど。それにダーマ神殿は転職を司るとともに、人々を天職に導くとも言われている。行ってみる価値はあるかもしれませんね」
クリスレイ
「ダーマ神殿か…」
【 堕星再輝 第二話 へつづく 】