※注意!
【この日誌にはVer.5クリアまでのストーリーに関するネタバレが含まれております】
【この日誌は妄想二次創作です。広い心でお読みください】
※特に要注意!!
【この日誌には 「女性が不愉快に感じる可能性のある表現」 が含まれております】
よろしいですか?
ユシュカの虫歯の治療を終え、一息ついていたドクター・ムー。そこへ現われたのは…
ヴァレリア
「ドクター・ムー、貴様を魔界一の名医と見込んで頼みがあるのだが…」
ドクター・ムー
「ヴァレリアではないか、おまえさんが医者に用があるとは珍しいのう。一体、何ごとじゃな?」
ヴァレリア
「話をする前にひとつ約束しろ、これから私が言うことは決して他言しないと…」
ドクター・ムー
「安心せい、医者たるもの患者の秘密は何があろうと守る。で、わしに何の用じゃ」
ヴァレリア
「うむ… 実は最近、目に違和感を感じていてな」
ドクター・ムー
「違和感? 具体的にはどんな?」
ヴァレリア
「近くの物が見えづらかったり、小さな字が読みづらかったり… あとは暗いところのものが以前より見えにくいと感じるな」
ドクター・ムー
「…もしかして、頭痛や肩こりもあったりしないか?」
ヴァレリア
「なぜわかった」
ドクター・ムー
「ふーむ… もしやとは思うが念のため検査してみるかのう」
__________
ヴァレリア
「遅かったなドクター。それで、検査の結果はどうだったのだ?」
ドクター・ムー
「…よいかヴァレリア、落ち着いて聞くんじゃぞ」
ヴァレリア
「ふん、ずいぶんともったいぶるではないか。私をどこぞの赤毛の小僧と一緒にしてもらっては困る。魔王としての年季が違うのだ。どのような結果であろうと全て受け入れるゆえさっさと検査結果を言え」
ドクター・ムー
「おまえさんの目の違和感の正体は… 『 老視 』 じゃ」
ヴァレリア
「…なに?」
ドクター・ムー
「老視、いわゆる 『 老眼 』 じゃ」
ヴァレリア
「バカな… この私が… 老眼だ…と…?」
ドクター・ムー
「まぁ何も不思議はあるまい。おまえさん、つい最近1,000歳の大周期を迎えたんじゃろ? 魔族にとって1,000歳は老いの始まりじゃからのう」
ヴァレリア
「老い… 私が…」
ドクター・ムー
「そう悲観せんでよかろう。見た目にはまだまだ充分若いんじゃからな。それに、老視なら老眼鏡をかければ済む話じゃて」
(注:画像はイメージです)
ヴァレリア
「断る! 魔王ともあろうものが眼鏡などかけられるか!」
ドクター・ムー
「500年ほど前には眼鏡をかけた魔王もいたんじゃがな」
ヴァレリア
「三日月の魔公王か… とにかく、私は眼鏡をかける気などない。医者なら他の治療法を提示してみせよ」
ドクター・ムー
「そうさのう、一番簡単なのは目のストレッチじゃな」
ヴァレリア
「ストレッチ?」
ドクター・ムー
「老視というのは要するに目のピントを調節する機能が衰えて起こる症状じゃ。そのピントを調節する 『 毛様体筋(もうようたいきん) 』 の柔軟性が改善されれば老視の症状も多少は良くなるじゃろうて」
ヴァレリア
「なるほど… 具体的には何をすればいい」
ドクター・ムー
「何も難しいことはありゃせん。長時間手元を見続けたら今度は意識して遠くを見るようにする。それだけじゃ。 それよりもじゃな… 問題はおまえさん自身の表情の硬さじゃ」
ヴァレリア
「どういう意味だ?」
ドクター・ムー
「いつも目に力を入れてニコリともせん。部下たちの前で厳しい表情を崩せんのはわかるが、一人の時くらい肩の力を抜かんと体がもたんぞい」
ヴァレリア
「差し出がましいぞ、ドクター。目の症状改善についての助言には感謝するがそれ以上は貴様が口を出す筋合いではない。出過ぎたマネをするな」
ドクター・ムー
「魔界に生きる者たちの健康を守るのがわしの使命なんでな」
ヴァレリア
「フン… 失礼する」
ドクター・ムー
「…やれやれ、魔王ヴァレリアといえども素直に老いを認めたがらんのはやはり女性じゃのう。
おっと、失言 失言…
ん? ノックの音が… 誰じゃな?」
アスバル
「ドクター・ムー、貴方を魔界一の名医と見込んで頼みがあるんだけど…」
【 続・魔王最大の危機 完 】
ヴァレリア
「…一人の時くらい肩の力を抜け …か
そんなに私の表情は硬いのか…」
ヴァレリア
「 ニコッ! 」
(注:画像はイメージです)