※ 注意!
【この日誌にはVer.6.1までのストーリー、クエスト、コンテンツに関する若干のネタバレが含まれています】
【この日誌にはメタフィクション的な視点が含まれています】
【この日誌は妄想二次創作日誌です。広い心でお読み下さい】
よろしいですか?
BAR万魔殿( パンデモニウム )。それは、どこかに存在するというモンスター専用の酒場。さて、今宵のお客様はいったいどなたでしょうか…
ジャミラス
「…はぁぁぁ」
グラコス
「どうしたい ジャミラス、シケた面してよぉ」
ジャミラス
「グラコスさん、珍しいですね。お酒は体内の水分が気化するからって飲まないはずでは?」
グラコス
「アクバーのやつに頼まれちまってな。 『 ジャミラスが何か悩んでいるようだから相談にのってやって欲しい 』 とよ」
ジャミラス
「アクバーさんが… どうやら気を遣わせてしまったようですね。すみません」
グラコス
「なーに、これも四諸侯のよしみってやつよ。で? いったい何を悩んでいるんだ?」
ジャミラス
「グラコスさんは、ルベランギスのことはもう聞きましたか?」
グラコス
「ルベランギス… あ~、そういや冒険者が話題にしてたな。新しい強敵なんだって? なんでも、『 鳥 』って呼ばれてるとか」
ジャミラス
「それですよっ!!」
グラコス
「おおうっ!?」
ジャミラス
「鳥系の魔物で強敵といえばこのワタクシ! ジャミラスのはずです! それなのにポッと出の分際でワタクシをさしおき冒険者の話題にのぼろうなど…!」
グラコス
「あー… ようするに新参者にお株を奪われて悔しいわけね」
ジャミラス
「それだけではありません! 鳥系の強敵ならつい先日アルマナとかいうどこのトリのホネともわからぬ輩が出て来たばかりだというのに、なぜ新しい強敵がまた鳥系なのですか! この世の中に神はいないのでしょうかっ!?」
グラコス
「いや、魔物が神に文句を言うのもどうかと… って逆に正しいのか?」
ジャミラス
「あまつさえ、ゲルニック将軍など 『 ですます口調 』 で喋るものだからワタクシとキャラがまるかぶりなのですよっ!? なんたる仕打ち! ねぇグラコスさん、ヒドイと思いませんかっ!?」
グラコス
「…まぁ、そのなんだ、とりあえず呑もうや。今日はオレが奢るからさ」
ジャミラス
「おそれいります… ゴクッ ゴクッ ゴクッ…
プハァ~~~!」
グラコス
「やれやれ、魔軍十二将随一の智将もこうなっちゃ形無しだな」
ジャミラス
「ヒック! …そういうグラコスさんは、同じ水系の強敵に嫉妬しないんですか?」
グラコス
「オレか? あー、まぁ水系の強敵って言ったら冒険者の間じゃメイヴが有名だが、なんつーかオレとは方向性が違うしなー」
ジャミラス
「うらやましい… 誰かワタクシと痛みを分かち合える魔物はいないものでしょうか…」
バサグランデ
「我はわかるぞ! 貴様の気持ち!」
グラコス
「バサグランデ!? いつからいた!? ってゆーか、その図体でよく店に入れたな…」
バサグランデ
「我もかつては強敵として数多の冒険者を屍の山にしたものよ。パラディンで我を押さえつけ、安全な後方から呪文で攻撃してくる冒険者どもは見物であったわ」
ジャミラス
「ええ、わかります。ワタクシもかつては魔法の迷宮で冒険者どもを恐怖のどん底に叩き落としたものです」
バサグランデ
「それがどうだ! レオパルドのやつが出て来てから冒険者どもはこぞってやつを『 犬 』と呼ぶようになりおった! 『 犬 』という愛称は我の方が先だというのにっ!」
グラコス
「いや、『 犬 』っていう愛称は魔物としてどうよ。ってか、あんたどう見てもネコ科だよな?」
ジャミラス
「おっしゃる通りです! そもそもレオパルドのやつは犬のくせに背中に翼まで生やして! ワタクシたち鳥系魔物に対する敬意というものが感じられません!」
グラコス
「それを言ったらバサグランデも翼を生やしていると思うが…」
バサグランデ
「まったくだ! いやぁ貴様とは話が合うな! 今夜はとことん呑みあかそうぞ!」
ジャミラス
「ええ、お会計はグラコスさんがもって下さるそうですからね。カンパーイッ!」
グラコス
「ちょっ!? バサグランデの分まで奢るとは言ってないぞっ!?」
BAR万魔殿( パンデモニウム )。それは、どこかに存在するというモンスター専用の酒場。さて、明日はどなたがお客様にいらっしゃるのでしょうか…
【 BARパンデモニウム 完 】