※ 注意!
【この日誌にはVer.6.2メインストーリーにおける 『重大なネタバレ』 が含まれています】
※ 特に要注意!!
【この日誌は私が6.2のストーリーを遊んだ上で抱いた疑問を解消するための自己満足な 『 妄想考察日誌 』 です。広い心でお読み下さい】
よろしいですか?
【 巫女ダフィアについて思ったこと 】
いやー、清楚な巫女っ娘かと思ったらとんでもない腹黒キャラでしたね。
お話感想広場を見ていると歴代ヒロインで1、2を争う悪女という声もちらほらと見受けられますが、ストーリーを遊んだ後ではそれも無理もないでしょう。
でもね、私は結構こういうキャラクターは好きなんですよ。
おそらくダフィアは、
『 私利私欲を持たず、全体の利益を最大化することを至上の目的としている人物 』
だと思ったのです。
ここで、作中におけるダフィアの行動や立場について簡単に振り返ってみましょう。
・ 巫女の一族であり、幼い頃からグランゼニス宮で修行を積んでいた。
・ 巫女クラメの後を継ぎ、次代の巫女となる。
・ 双子の勇者アシュレイとレオーネ、剣聖ガーニハンと共に大魔王ゴダ討伐を成し遂げる。
・ 巫女クラメの指示により大魔王の仕業と見せかけてレオーネを呪いによって石化する。
・ 勇者アシュレイと結婚し神聖ゼドラ王国初代王妃となる。
・ 王国の人事を掌握し、ゼドラ族出身者を重用する一方レビュール族出身者を排斥し、レビュール族の不満を煽る。
・ トランブル将軍を唆し叛乱を起こさせ、王国にとっての不安要素を排除する。
とまあ、ここに挙げただけでもろくでもないことばかりしてますね。
そりゃ嫌われるわけだ。
ただ、ダフィアはもともと 「 嫌われ役 」として設計されたキャラだと私は思うんです。
そういう意味では、Ver.4のベルマやVer.5のエルガドーラに近い存在かもしれませんね。
【 ダフィアと巫女の目的について 】
「勇者の曙光 - 巫女の御座」 にいる謎の古代人の老婆のセリフによると
「 グランゼニス神への 信仰心を利用して
巫女たちは 大小の部族が 乱立する社会で
特別な地位を 築き上げた。
だが 勇者が 大魔王との戦いに敗れれば
その地位も 安泰ではあるまい。
もっとも 大魔王に敗れたとあれば
人類の存続自体 あやぶまれるのだがな。
地位が どうのと 言ってはおられんか…… 」
とあります。
このセリフだけ読むと、巫女たちは自分たちの地位を守るために次代の巫女であるダフィアを大魔王討伐に参加させ、その後にアシュレイの妃となるよう策動していたように思えます。
実際、導きの天使(ジア・クトの傀儡)がレオーネに見せた過去の幻影(真実)では巫女クラメとダフィアは次のような会話を交わしています
巫女クラメ
「 ……問題は 大魔王を討伐したあとじゃ。
アシュレイを押し立てる ゼドラ族と
レオーネを神輿と担ぐ レビュール族は
ふたたび いがみあうであろう。
お守りの中に 石と化す呪いの札を
仕込んでおいた。 双子の勇者に 与えるのだ。
大魔王討伐後 御しやすい者を生かし
そうでない者は……わかるな? 」
ダフィア
「 はい。私どもの望む 未来のため
争いの芽は 摘んでおくに限ります。 」
この会話を聞いても、巫女クラメとダフィアは自分たち巫女の一族の安泰だけを願ってレオーネを石にしたように思えます。
ですが、私にはダフィアの
「 私どもの望む 未来のため 」
という言葉がひっかかるのです。
ここで言う「私ども」とは、巫女の一族のことでしょう。
では、巫女の一族の望む未来とは何なのか?
それは、
「全ての人間がグランゼニス神の加護の元、争うこと無く暮らせる未来」
なのではないでしょうか?
私が思うに、巫女の一族とはある意味 「狂信者の集団」 なのだと思います。
グランゼニス神が絶対であり、その教えの下に全ての人間は平等であるべきだと。
それは自分たち巫女も例外ではなく、地位や名誉に拘泥することなく必要とあらば自分たちの命ですら信仰のために捧げるのが当たり前だと考えていたのかもしれません。
大魔王を討伐した後に、再び 「人間同士の争い」が長く続くのは巫女の一族の本意ではありませんでした。
しかし、ゼドラ族とレビュール族の諍いはこの先も続くだろう。
ならば、どうすれば良いか?
御しやすいアシュレイを玉座に着け、レビュール族の不満分子をあぶり出し一網打尽にすれば、今後人間同士の争いは起きず平和な未来が訪れる…
それが、ダフィアの狙いだったのだと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。