※ 注意!
【 この日誌はバージョン5(魔界)のメインストーリーにおける 『 重大なネタバレ 』 を含んでいます 】
【 この日誌には妄想、憶測、推論が含まれております。 広い心でお読み下さい 】
よろしいですか?
どうも、「 アストルティア長生きお達者倶楽部 」 部長代理のテオフィロスですこんばんは。
先日、日誌のコメント欄で 「魔族って長生きですよねー。なぜなんですかね?」 というコメントをいただきました。
魔族の寿命については以前から日誌で書いてみたいと思っていたので、丁度良い機会ですから今回はそのことについて書いていこうと思います。
【 魔族の寿命はなぜ長いのか? 】
僕の結論を申し上げますと、ずばり 「 生殖可能期間を長く保つため 」 だと思います。
そう考えた前提として、ファラザードの民家の本棚で読める 『 魔族の年齢と老化現象 』 という書物があります。
その本の内容は以下のようなものです。
地域差や種族差もあるが おおよその魔族は
数百年を生きると 老化現象が停滞する。
老化が停滞する理由は 未だ解明されていないが
一部の学説によると 魔族が 生まれながらに宿す
魔瘴の量や性質が 肉体に影響するからだという。
筆者の調べでは 150年までが 少年期の姿で
200年から1000年の間は 青年期の姿が多い。
後は 長い時間をかけて ゆっくりと 老いていく。
もちろん例外もある。500年を生きた筆者は
未だに 子供のような容姿だ。私の曾祖父でさえ
1500年を過ぎて やっと ヒゲが生えたとか。
ゆえに 魔族の年齢は 外見からは測れない。
……どうか この本を読んでいる 君だけでも
相手を見かけだけで 判断しないでほしいものだ。
この本の内容が事実ならほとんどの魔族は200歳から1000歳までの800年間は青年として、ヒトに例えるなら 「 20歳から30歳くらい 」 の肉体年齢のまま過ごせるということです。
魔界は、もともとアストルティアの大地の一部でした。
しかし、異界滅神ジャゴヌバから吹き出す魔瘴によって汚染され、光の女神ルティアナの手で切り離されたのです。
その時、魔界に取り残されたアストルティアの六種族が濃密な魔瘴の中でも生き残るために魔瘴に適応し 「 魔族 」 になりました。
魔界に生きる者はその濃密な魔瘴のため、常に死の危険と隣り合わせにあります。
おそらく出生率そのものが低く、さらに大人になる前に亡くなる子供も多かったことと思います。
もし最初に生まれた子どもが亡くなっても、生殖可能期間が800年もあれば次の子を生み育てることができるのです。
ひどい話のようですが、それだけ魔界が過酷な環境ということでしょう。
【 少年期が150年は長すぎないか? 】
魔界が死の危険が多い環境なら、無力な子どもの期間が長いのはかえって不利なはずです。
それなのに、なぜ少年期が150年もあるのか?
僕はその理由が2つあると考えます。
1、魔瘴に適応する肉体を形成するため。
魔族に生まれたといえども生まれながらに肉体的に頑強というわけではなく、成長する過程で魔瘴に適応する肉体が形成されるのだと思います。
しかし急激な成長は肉体に過剰な負担をかけ、それはむしろ寿命を縮めることにつながるのではないでしょうか。
魔界の濃い魔瘴にも負けず、膨大な魔力を有し、長い寿命に耐えうる肉体を作るために150年という時間が必要なのです。
2、長い青年期に備えるための精神的猶予期間
「 ジャネーの法則 」 という言葉があります。
詳しくはウィキペディアなどを見て頂きたいのですが、簡単に言えば、
「 生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢に反比例するという考え方 」
です。
子どもの頃は1日がとても長く感じたのに、大人になったらあっという間。
なんて思ったことありませんか?
要するにそれです。
魔族は1000年以上の長大な寿命を持っています。
もし、20年で大人になって、そのあと980年を青年として過ごし、その後も長い老後が続くとしたら…
ジャネーの法則によって、少年期の20年間の密度はとても高く、その後の人生はあっという間に過ぎ去ると感じるのではないでしょうか?
そのギャップを避けるために、150年に及ぶ少年期を設けて精神的な猶予を与えているのだと思います。
読んでくださってありがとうございました。