※ 注意!
【 この日誌はバージョン4のメインストーリーにおける 『 重大なネタバレ 』 を含んでいます 】
【 この日誌には妄想、憶測、推論が含まれております。 広い心でお読み下さい 】
よろしいですか?
【 ルミラーハとの結婚 】
マイナの死去から1年後、22歳の時にドミネウスはルミラーハと結婚しました。
さらに23歳の時には長女(次女)メレアーデが、25歳の時には長男クオードが誕生します。
家庭人としてのドミネウスは決して立派な父親ではありませんでした。
クオード曰く
「 家のことは使用人にまかせきりで、あの人がしてくれた父親らしいことなんて数えるくらいしか思い出せない 」
とのことで、王太子としての政務にかこつけて家族を顧みることがほとんどなかったのでしょう。
それでも、気まぐれとはいえメレアーデとクオードにチェスを買い与えるなどドミネウスなりに愛情は感じていたようです。
また、メレアーデが弱っていた猫を拾って帰ってきた時には、
「 動物は自然に帰すべきだ 」
と言って追い出そうとしますが、妻ルミラーハの説得によりしぶしぶ飼育を許可するなど妥協できる柔軟さも持ち合わせていました。
【 妻ルミラーハの死 】
たとえ愛情豊かではなくともドミネウスは彼なりに家族を大切にしていたのでしょう。
そんな彼が一変するのはルミラーハとの死別でした。
ルミラーハの時の指針書の最後のページには
「 午後 夫と子供たちが 見舞いにくる。
これまでの感謝を 精一杯 伝えよう…… 」
と記してありました。
クオードが言うには
「 昔はよく姉さんが絵本を読みながら俺を寝かしつけてくれたんだよな 」
「 俺たち姉弟は母親を幼い頃に亡くしていてな。姉さんは俺にとって姉であり友であり母でもあったんだ 」
だそうで、おそらくクオードが絵本の読み聞かせをせがむ歳(5歳以下)の頃にはルミラーハは亡くなっていたのではと推測します。
ルミラーハを失ったドミネウスが、それまで以上に子供達に関心をなくしたであろうことは想像に難くありません。
そして、父親に放置されたメレアーデとクオードは二人にとって歳の近いパドレに懐くようになり、そのことがますますドミネウスを不快にさせたのです。
【 弟パドレへの嫉妬 】
ルミラーハの死による失意にあったドミネウスを更に追い詰めたのが、エテーネ王立学院を卒業して政務に携わるようになった弟パドレの存在でした。
このとき、ドミネウス30歳。 パドレ18歳。
武勇に優れ、学問にも造詣が深く、広い見識を持ち、人格的にも清廉で、何より強大な時渡りのチカラを持つパドレに王宮の者達が期待を寄せたのは無理もありません。
兄である自分を差し置いて弟が周囲の尊敬を集めるなど、ドミネウスにとって耐えがたい屈辱でした。
あるとき王宮の厨房で働く料理人が
「 パドレ様が次の国王になればいい 」
と口走ったところその発言がドミネウスの耳に入りクビにされるなど、王宮内でパドレの話をすることはタブーになるくらいだったのです。
それでも、仲は良くないものの言葉を交わさないというほど兄弟の間が断絶していたわけではありません。
ドミネウスがパドレに対して完全に心を閉ざすきっかけとなったのは、父王ルザイオスが酒に酔って不意にもらした言葉でした。
「 ドミネウスではなく、パドレに王位を継がせたい 」
この言葉が決定打となり、ドミネウスは弟を謀殺する決意を固めたのです。
その5 に続きます