※ 注!
【この日誌にはVer.6.0クリアまでのネタバレが含まれております】
【この日誌は妄想二次創作です。広い心でお読みください】
よろしいですか?
「 祈願の神殿 」
それは、天星郷 黄金の試練場にありて、太古の昔よりアストルティアから訪れし者たちの願いを叶えてきた奇跡の場。
その祈願の神殿を預かる審判の天使クリュトスは悩んでいた。
クリュトス
「はぁ… どうすればいいのかな…」
サワディエル
「よぉ、どうしたんだクリュトス。何か悩んでいるみたいだな」
クリュトス
「サワディエルさん。実は最近、商品の売れ行きがかんばしくないんです」
サワディエル
「商品って、祈願の神殿のか?」
クリュトス
「そうです。商品が売れなければゴールドを集めることができず、ゴールドに込められたアストルティアの人々の 『 感謝のエネルギー 』 を回収することもできません。そうなれば天星郷は深刻なエネルギー不足に陥ってしまうでしょう。ああ、どうすれば…」
サワディエル
「ならちょうど良かったな。この神殿で扱ってもらおうと新しい商品を持って来たんだ」
クリュトス
「新しい商品?」
サワディエル
「ああ、天使のチカラを宿した液体で、その名も 『 天使のソーマ 』 だ!」
クリュトス
「天使のチカラを? 一体、どんな効果があるんですか?」
サワディエル
「……さあ?」
クリュトス
「さあ…… って、自分で作ったのにわからないんですか!?」
サワディエル
「いや~、なんかスゴそうだと思って試しに作ってみたんだよ! だから使い途までは考えてなくてな~」
クリュトス
「はぁ…… ちなみに、どのくらい作ったんですか?」
サワディエル
「ざっと1000本ってところだな」
クリュトス
「1000本!? そんなに大量に作っても何に使えるかわからないんじゃ買ってくれるお客様はいませんよ!」
?
「おや? ここは どこでありますか?」
サワディエル
「ん? お客様が来たみたいだぞクリュトス」
クリュトス
「あぁ い、いらっしゃいませ」
?
「ふむ…… 自分はちいさなメダルを探していただけなのでありますが…… なぜこんなところにいるのでありましょう?」
クリュトス
「ここは祈願の神殿。皆様の願いを叶える品々をお売りしているんですよ。どのような商品をお探しでしょうか?」
?
「なんと! では、ちいさなメダルはありますかな?」
クリュトス
「ちいさなメダル…ですか? 申し訳ありません、あいにくその品は扱っていないんです」
?
「それは残念であります……
ムムッ!? そこのあなた! あなたが持っているそれはなんでありますか!? 自分に見せるのであります!」
サワディエル
「これか? これはオレが作った 『 天使のソーマ 』 だ!」
?
「これは…… 見えるであります。アストルティアの冒険者たちがこの品を求めてちいさなメダルと交換する姿が! これはいくらでありますか!?」
クリュトス
「え? ええと、そうですね… 1本 1000ゴールドでいかがでしょう?」
?
「安いッ! あるだけ全部買うでありますッ!」
クリュトス
「全部!? 1本 1000ゴールドが1000本だと… 100万ゴールド!?」
サワディエル
「いや~、 天使のソーマの価値がわかるなんて、あんた只者じゃないな。名前はなんていうんだ?」
?
「自分はゴーレックと申します。ここは素晴らしいところでありますな。また来るでありますよ!」
クリュトス
「100万ゴールドもの大金をこんなに簡単に… あのかたはきっとアストルティアでも一、二をあらそう大金持ちなのでしょうね」
サワディエル
「良かったじゃないかクリュトス、また来るって言ってたから良いお得意様になってくれそうだぞ」
クリュトス
「ええ、そうですね。今度来る時にはちいさなメダルを用意しておかないと。そうだ、サワディエルさんもありがとうございました。おかげで大金を稼ぐことができましたよ。これで感謝のエネルギーにはしばらく困らずに済みそうです。
サワディエル
「なに、ケガの巧妙さ。しかし自分で作っておいてなんだが、天使のソーマが一体何の役に立つんだろうな」
クリュトス
「アストルティアの民の発想はぼくたち天使の及ぶところではありませんから。きっと有益なことに使ってくれますよ」
…こうしてゴーレックによってアストルティアにもたらされた 『 天使のソーマ 』 は、様々な武器・防具の素材として職人たちに重宝されることになるのでした。
【 ご注文は天使のソーマですか? 完 】