※ 注意!
【 この日誌は筆者の妄想です。事実とは異なる点が多々あるのでご了承ください 】
よろしいですか?
皆様こんにちは。
アストルティア食糧農業機構 ( AFAO ) 調査員のテオフィロスです。
本日は、ドワチャッカ大陸の食糧事情について皆様にご報告いたします。
ドワチャッカ大陸は大部分が砂漠、荒れ地、溶岩地帯であり、六大陸で最も過酷な土地といっても過言ではありません。
そのため、耕作に適している土地はほとんど無く、ガタラ原野、サーマリ高原、モガリム街道、ラニアッカ断層帯でわずかに農耕が行われているだけです。
にも関わらず、ドワチャッカ大陸の食卓は思いのほか豪華です。
なぜか?
実はドワチャッカ大陸は世界有数の香辛料の生産地なのです。
農作物の栽培には適さない土地柄ですが、その反面トウガラシなど多種多様な香辛料を生産しており、それらを他国に輸出する代わりに世界中から食糧を輸入しているのです。
( 民家の軒先でトウガラシを乾燥する様子 )
また、ドワチャッカ大陸では古くからトウモロコシの栽培が盛んで、トウモロコシを加工した粉から作ったトルティーヤやコーンパンを主食にしているようです。
他にも、お酒の原料になったり、コーン油として用いられるなど、トウモロコシはドワーフの生活に欠かせない重要な作物なのです。
そして、もうひとつドワチャッカ大陸の食文化にとって欠かせないものが 「 塩 」 です。
塩は香辛料と並ぶドワチャッカ大陸の重要な輸出品です。
特にエゼソル峡谷の塩湖から採れる上質な塩は 「 エゼソルト 」 と呼ばれ高値で取引されています。
( エゼソル峡谷の塩湖 )
近年では 「 エゼバスソルト 」 という入浴剤の原料としても人気で、美容に熱心な女性たちの間でも評判だとか。
エゼソルト以外でもドワチャッカ大陸西部の乾燥した気候は塩作りに適しており、ゴブル砂漠の海岸地帯に広がる大規模な塩田で作られた塩は世界中に輸出されているのです。
ドワチャッカ大陸は農耕、牧畜を行うには厳しい土地ですが、塩や多彩な香辛料を他国に輸出することで、引き替えに大量の食糧を他国から輸入するという独自の路線を開拓したのでしょう。
以上で 【 六大陸の食糧事情 ドワチャッカ編 】 の報告を終わります。
また別の大陸の報告書でお会いしましょう。