※ 注意!
【 この日誌にはバージョン6.1のメインストーリークリアまでのネタバレが含まれております 】
【 この日誌は妄想二次創作日誌です。広い心でお読み下さい 】
よろしいですか?
神化の儀を翌日に控え回生堂で休む英雄たち。そんな彼らの前に今、解決しがたき難問が立ちはだかっていた。
アシュレイ
「ああ、くっそ! いくら考えても全然わかんねぇ!」
カブ
「やっぱ本人に聞くのが一番手っ取り早いんじゃないか?」
ナンナ
「よしなって兄貴」
ドルタム
「そうだよ兄ちゃん、こういうのはデリケートな問題だからさ」
リナーシェ
「ラダ・ガート様はフォステイル様のご友人と伺いました。それとなく聞き出すことができるのではないでしょうか?」
ハクオウ
「そうですね。親交の深いラダ・ガート殿ならフォステイル殿も心を開いてくれるかもしれません」
ラダ・ガート
「たしかにオレとフォステイルは旧知の仲だが、このような質問においそれと答えてくれるだろうか…
『 プクリポはどうやって頭のてっぺんを洗うのか? 』
などという質問に」
アシュレイ
「だって気になるだろ!? どう考えたって、プクリポの腕の長さじゃ頭のてっぺんに手が届かないんだからさ。まさか風呂に入った時に頭を洗わないってわけにゃいかないだろうし」
カブ
「んなこと今まで考えたこともなかったからよ~」
ハクオウ
「しかし、言われてみればどのようにして頭頂部の洗髪を行うのか想像できません」
ドルタム
「一度疑問に思ったら気になっちゃってしょうがないね」
ナンナ
「背中とかを洗うボディブラシを使ってるとか?」
リナーシェ
「それだと、髪の毛が痛んでしまいそうですわねぇ」
ラダ・ガート
「ところでレオーネはどうした? 姿が見えないようだが」
アシュレイ
「部屋に戻ったよ。明日に備えて今日は早めに休むってさ。アイツは昔から真面目だったからなー」
カブ
「アシュレイが不真面目すぎんじゃねーの? オレ、勇者ってもっと立派なもんだと思ってたぜ」
アシュレイ
「んなっ!? オレだって真面目な時はちゃんとやるんだぜ! これでも神聖ゼドラ王国の初代国王だったんだしな!」
ナンナ
「まあ、兄貴も英雄だの王様だのにはとても見えないしね。アシュレイといい勝負なんじゃないの?」
カブ
「お前な!」
ドルタム
「や、やめようよ兄ちゃん、姉ちゃん。話が進まないよ」
リナーシェ
「そもそも、プクリポさんたちの体の構造が私たち他種族と違い過ぎますから、普段の生活様式もかなり独特なのかもしれません」
アシュレイ
「プクリポの暮らしかー。オレの生きた時代にはレンダーシア大陸に他の種族はいなかったから、よく分かんないんだよなぁ。プクリポを見るのもフォステイルが初めてだったしよ」
ドルタム
「ぼくたちの時代にもドワチャッカ大陸に他の種族はいなかったよね」
カブ
「なにしろ一面の荒れ地で人が暮らせる環境じゃなかったもんな」
ナンナ
「ラダ・ガートとハクオウはどうなんだい?」
ラダ・ガート
「オレの時代はレイダメテスから逃れてきた他の種族の者たちがオーグリード大陸に溢れていたが、あまり交流している余裕がなくてな。よく覚えておらんのだ」
ハクオウ
「私にはプクリポの友人がいましたが、どのような暮らしぶりだったかは… 無闇に他人の暮らしを詮索するのも憚られますし」
アシュレイ
「ぬあーっ! 気になる! 一体どうやってフォステイルは頭のてっぺんを洗ってんだ!?」
フォステイル
「ふふ、私がどうやって頭を洗うのかがそんなに気になるのかい?」
一同
「フォステイル!?」
ドルタム
「もしかして、今の話を聞いてたの…?」
フォステイル
「ああ、そんなに悩まずとも私に直接聞いてくれればいいのに」
カブ
「教えてくれんのか!?」
フォステイル
「かまわないさ。私が頭を洗うときは、こうやっているんだよ」
一同
「 !!? 」
フォステイル
「疑問は解消されたようだね。では、私も明日に備えて休ませてもらうよ」
アシュレイ
「…ウソだろ? まさかあんな方法が」
リナーシェ
「意外でしたわね…」
カブ
「オレたち、マヌーサをかけられたわけじゃないよな」
ドルタム
「違うと思うけど…」
ナンナ
「やー、ビックリだよ!」
ハクオウ
「プクラスもあのようにしていたのだろうか…」
ラダ・ガート
「フォステイルとは長い付き合いだが、まだまだ底が知れぬな…」
フォステイルはどうやって頭のてっぺんを洗うのか?
その謎に対する答えは、英雄たちの心にのみ深く刻み込まれたのであった。
【 フォステイルの謎 完 】