※ 注意!
【 この日誌にはバージョン6.5後期までのメインストーリーおよび様々なコンテンツにおけるネタバレを含んでおります 】
よろしいですか?
ども、課金施策拡大 賛成派のテオフィロスですこんにちは。
前回の日誌に引き続き、課金施策の拡大について僕が思うことを書いていきます。
【 2.自分たちのプロジェクトで資金を用意する理由 】
まず、大前提として先日のDQXTVにおいて青山プロデューサー、安西ディレクターが言っていたことを僕は信じています。
これから書くことはその前提の上に成り立っていることをご承知ください。
先日のDQXTVで安西さんはこう仰っていました。
「 そのため ( 古くなった所を新しくしていくため ) にはどうしても 『 先立つ物 』 っていうのが必要なんですよ。
それを自分たちのプロジェクトでそういった資金を用意して、ドラクエ10のために活用していきたいという風に考えています。 」
なぜ、安西さんはスクエニから開発のための予算を貰うのではなく 「 自分たちのプロジェクトで資金を用意しよう 」 と思ったのか?
その理由はズバリ
『 上層部に口出しさせないため 』
だと思います。
ここで、ドラクエ10の運営・開発における役職の上下関係を見てみましょう。
ドラクエ10の運営・開発チームを実質的に率いているのはプロデューサーの青山公士さん。そしてディレクターの安西崇さんのツートップです。
青山さんの著書 「 ドラゴンクエストXを支える技術 」 の 「 第2章 開発運営体制 」 の箇所を読むと、組織図の上では安西さんの上に青山さんがいる形です。
安西さんのディレクターという役職は 「 ゲームの開発 (内容) 」 に責任を持つ立場。
青山さんのプロデューサという役職は 「 ゲームの開発環境 (スタッフの人選や予算の管理、協力会社の選定など) 」 に責任を持つ立場、と考えるとその違いが分かりやすいかもしれません。
つまり、安西さんが人員や予算を気にせずゲームを開発できるかどうかは、その環境を整える青山さんの力量次第ということですね。
さて、ドラゴンクエストと言えば忘れてはならない重要なキーパーソンがいます。
そうです。ドラゴンクエストシリーズの生みの親である我らが創造神 堀井雄二さんです。
堀井さんはドラクエ10の開発においては 「 ゼネラルディレクター 」 という役職に就いておられます。
この役職は極論すれば 「 ドラクエらしいか、そうでないか? 」 を判断する立場です。
どんなに画期的なアイディアでも堀井さんが 「 これはドラクエにはふさわしくない 」 と判断すればボツになります。
逆に、堀井さんの鶴の一声で実装が決まった機能もあったりします。
占い師の戦闘コマンドで、十字キーの右を押すとすぐにタロット選択ウィンドウが開くのも堀井さんのアイディアですね。
複雑なのは堀井雄二さんは 「 スクエニの社員ではない 」 という点です。
堀井雄二さんはアーマープロジェクトというご自身の会社(スタジオ)の代表取締役であって、スクエニにとっては外部の人間なのです。
では、スクエニ社内にあって、青山プロデューサー、安西ディレクターの上司にあたるのは誰なのか?
それが、スクウェア・エニックス取締役にして、第二開発事業本部本部長、及びドラゴンクエストシリーズエグゼクティブプロデューサーの三宅有さんです。
課金について思うこと その3
【 ドラクエ10とFF14の組織の違い 】 に続きます。