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忘却のおじいちゃん

テオフィロス

[テオフィロス]

キャラID
: RW642-070
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 133

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テオフィロスの冒険日誌

2023-11-19 16:35:31.0 テーマ:その他

【妄想二次創作】 天の聖壇を守りし者 【ネタバレ注意!】

※ 注意!
【 この日誌にはVer.6.5後期メインストーリークリアまでの 『 重大なネタバレ 』 が含まれております 】
【 この日誌は妄想二次創作です。広い心でお読みください 】



 よろしいですか?





 魔眼の月を破壊しジア・クト念晶体の侵略を退けた天星郷の天使たち。
 勝利を祝う宴が開かれる中、喧噪から離れ自らの職務を愚直にまっとうする者もいたのであった…



メドナム
「よう、ピュトス。こんな時まで天の聖壇の警護とはご苦労なことだな」

ピュトス
「そういうお前はこんな所にいていいのか、メドナム。 造成地の監視はどうした?」

メドナム
「あんな辺鄙な所に誰が攻め込んでくるって言うんだよ。ましてジア・クトが滅んだ今となっちゃ監視する意味もないさ。それより、お前も飲めよ。宴の会場から失敬してきたんだ」

ピュトス
「いらん。職務中だ」

メドナム
「相変わらず融通のきかないヤツだなぁ。ファビエルのヤツだってもう少し愛想がいいぞ。
そんなんだから、お前は誤解されやすいんだよ」

ピュトス
「大きなお世話だ。用が済んだらとっとと帰れ」

メドナム
「わかったよ。コイツは置いてくから、後で飲んでくれよな。まぁ、生真面目なのはお前の良いところだけど、今日くらいは肩のチカラを抜いてもいいんじゃないか。」





ピュトス
「…肩のチカラを抜けだと? バカを言うな。ジア・クトはまだ残っているんだ。回生堂にいるあの捕虜が天星郷に牙を剥かない保証がどこにある。


!? 」



ジア・ルーベ
「神化の光炉はどこにある? 揺り籠の末裔よ」

ピュトス
「へっ、ウワサをすれば…か」

ジア・ルーベ
「命まで取ろうとは思わぬ。おとなしく答えるならば」

ピュトス
「神化の光炉ならこの後ろの天の聖壇の頂上にあるぜ。

(もっとも、魂の燭台が無いと使えないガラクタだけどな)」

ジア・ルーベ
「賢い選択だ。揺り籠の末裔にしては」

ピュトス
「だが、ここを通すわけにはいかねぇ」

ジア・ルーベ
「…? 理解できぬ。矛盾しているぞ、そなたの行動は」

ピュトス
「天の聖壇を守るのがオレの役目だ。はいそうですか、っておとなしく通すわけにゃいかねぇんだよッ!」

ジア・ルーベ
「今の我では上空の結界を破ることができぬ。魔眼の月が健在であれば空から侵入できたものを。 …腹立たしいものよ」

ピュトス
「つべこべ言ってねぇで、さっさとかかってきやがれ!」

ジア・ルーベ
「やはり愚かなり。揺り籠の末裔」









ピュトス
(…ガハッ! ちっ… 情けねぇ。結局、返り討ちにされちまうとはな…
でもよ、天の聖壇を守るっていうオレの役目を、怖ぇからって放り出すわけにゃいかねぇよなぁ…  うぐっ!)


フォステイル
「…今のは うめき声かな?
近いようだ。行ってみよう」


ピュトス
(…わかってたんだよ。あのヤローが悪くないってのは。
わかってたけど、しょうがねぇじゃねぇか。
あのヤローはルティアナ様の近くにいたのに守れなかったんだ。
だから、オレは命をかけて天の聖壇を守ろうとしたってのに…

ああ、そうか…
オレも同じだ。
守れないってことが、こんなにツライなんてな…)


フォステイル
「何があった!?」

ピュトス
「これは これは……神様。
いいところに来てくれやがってよぉ……
ジア・クトの捕虜がうろついていたんで取っ捕まえようとしたんだが……返り討ちにされちまって……ぐっ!」

エックス
「………」

ピュトス
「最期に話すのがお前だなんてな……
ルティアナ様の膝に抱かれて逝くのが俺の夢だったんだが、これも悪かねえ。
天星郷を守ってくださった神様みたいな英雄に見守られて逝けるなんざ、これ以上ない栄誉じゃねぇか…… ぐふっ!」





 天の聖壇の門番ピュトス。
 ジア・クトとの最終決戦における唯一の天使の殉職者。
 ルティアナ様への信仰が篤いあまり時に差別的な言動が見られることもあったが、生真面目で職務に忠実であり、最期までその信念を曲げることはなかったという。

※ 天星郷紳士録より抜粋





【 天の聖壇を守りし者   完    】


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